アマゾン、今度は中国で実店舗。海外の製品を扱う「ショールーム」をオープン
米アマゾンは、北京の人気ショッピングエリア「三里屯広場」(編集部注釈:北京市朝陽区にある行政区画の1つで、多くの若者が買い物をするエリア)に実店舗を構え、アメリカとイギリスのAmazonで販売している商品の展示を始めました。
北京で人気のショッピングエリア「三里屯広場」にショールームをオープン。そこでは、アメリカとイギリスのECサイトで取り扱う商品を展示しています。
巨大な包装箱のような外観のショールームの大きさは、バスケットボールコートと同じくらいの広さ。
子ども向け商品、キッチンウェア、アパレル、電化製品などが展示され、訪問客は商品を手に取ったり、説明を聞いたりすることができます。同時に、商品バーコードをモバイル端末でスキャンすれば、アマゾン中国(amazon.cn)のECサイトで購入することも可能です。
展示している商品は、アマゾン中国の輸入商品販売コーナー「海外購」(海外から購入する意味)で取り扱っている1000万アイテムの中から選ばれた商品。2014年にスタートした「海外購」では、中国の消費者はアメリカのアマゾンサイト(Amazon.com)の商品を中国語で閲覧・購買でき、中国語のカスタマーサービスも用意しています。
ショールームでは、2016年11月に中国でも導入したアマゾンプライムを紹介するコーナーも設置。プライム会員になると、200元(29.50米ドル)以上の買い物は国内外の商品問わず送料が無料になるそうです。
プライム会員の年会費は38元(約56米ドル)で、アメリカの年会費99ドルよりも安く設定されています。
最近では、イギリスのアマゾン(Amazon.co.uk)で取り扱っている商品も「海外購」に追加されました。
アマゾン中国は、中国国内のEC事業者ランキングを掲載したインターネットリテイラー社発行「中国EC事業 トップ500社」で第4位にランクイン。米国アマゾンは、北米のEC事業者の中で第1位にランクインしています。
アマゾンはブラックフライデーに伴い、UGG、Stuart Weitzman、Ivanka Trump、Dr. Martens、Rimowa、Bottega Veneta、Furla、Estee Lauder、Kose、Sisle、Pandra、Braun、Daniel Wellingtonといった、海外の100以上のファッションブランドの割引を行いました。
2015年のブラックフライデー(編集部注釈:感謝祭の翌日で、小売店などで大規模な安売りが実施される11月の第4金曜日のこと)では、アマゾン中国の海外商品売上げは前年の5倍。また、2015年の感謝祭(編集部注釈:毎年11月の第4木曜日の祝日)シーズンは、2014年比で4倍ものサイト訪問があったそうです。