ユーザーの興味に合った商品をレコメンドできるメルマガ配信サービスを発売、フューチャーショップ
ネットショップ構築・運用のASPサービス「FutureShop2」を提供するフューチャーショップは、CRMメールマーケティングのLTV-Innovation(LTV)と組み、ユーザーのサイト閲覧や購入といった履歴を基に、1人1人の興味に合ったメルマガを送るレコメンドメールの提供を始める。ECサイト内のレコメンド機能のように、メルマガでもユーザー属性に合った商品を訴求し、One to Oneマーケティングを実現する。受付開始は7月14日から。
新サービスの名称は「レコメンドメール by FutureRecommend2」。フューチャーショップが提供するASPサービス「FutureShop2」と、LTVのメールマーケティングASP「わくわく通販」を連携。フューチャーショップが持つユーザーの閲覧履歴・購入履歴といったデータを「わくわく通販」と連携することで、お勧め商品をメール本文に挿入し、1人1人の興味に合った商品を提案できるようにする。
フューチャーショップとLTVによると、「One to Oneメールを通じて、ECサイトへの再訪問や、新たな購買を促すことが可能になる」という。例えば、リピート商材系を取り扱うECサイトの場合、ステップメールにお勧め商品情報を加えることで、適切なタイミングでユーザーにレコメンドすることが可能。クロスセル・アップセル促進ができるようになる。
メールマガジンには面倒なレコメンド用のHTMLタグを記述する必要はない。専用ボタン1つでレコメンドタグを挿入できる機能を搭載した。
デイリー・ウイークリー・マンスリーでのランキング情報のメール本文への差し込むことや、性別や年代、会員区分などといった会員属性を基にしたセグメント毎にメール配信することもできるようになる。
導入にはフューチャーショップの「FutureRecommend2」、LTVの「わくわく通販」の契約が必要。導入費用は月額4000円。
レコメンド機能は、ECサイトでのコンバージョン率、回遊性のアップで多くの企業が効果を体感していることだろう。そうしたレコメンド機能をメルマガにも手間なく応用できるようにしたのが今回の新サービスだ。
ただ、レコメンドメールの実現はレコメンドシステムとメール配信システム間のデータベースの一元化が必要で、実現に向けたハードルが高かった。また、そのためのシステム開発費用が高額で、多くの企業が躊躇している現実があったようだ。
ショッピングカートとメルマガ配信のASPを提供している企業同士が組み、今回はシステム同士が連携。事業者は低コストで容易にレコメンドメールが配信できるようになる。
新規顧客の獲得コスト増加などでリピート戦略に舵を切る企業が増えていると聞いているので、EC企業にとっても有益なサービスとなるのではないだろうか。