「退任は間違いないこと」 ジャパネット高田社長、2015年1月16日で社長交代の意向を明らかに

7月14日に都内で開かれた「年間優秀企業家賞」にて、ジャパネットたかた・高田社長自身が退任を明らかにした

瀧川 正実

2014年7月14日 15:00

ジャパネットたかたの高田明社長は7月14日、都内で開かれた講演イベントの席で一連の退任報道に言及、「(社長を退任することは)間違いないこと」と述べ、2015年1月16日に社長を退任する意向を明らかにした。新社長には長男で高田旭人副社長が就くとされている。

7月14日に開かれた、中堅・ベンチャー企業の創業経営者の情報交流会などを支援する企業家ネットワークと経営誌「企業家倶楽部」が主催する「第16回優秀企業家賞」で明らかにした。

講演で高田社長は「66歳となるときに引退。社長業は引き継がれる。100年、200年という会社を残していくことで、貢献できる」と説明。今後の番組出演に触れ、「100歳くらいで(一度)出させてもらいたい」と笑いを誘った。

2015年1月に社長を退任するジャパネットたかた社長

退任報道後、公の場で初めて退任する意向を述べたジャパネットたかた・高田明社長

高田社長は1986年に父親が経営するカメラ店へ入社。1986年に「株式会社たかた」として分離独立。カメラ店ソニーショップとしてスタートした。1990年にラジオショッピングをスタートし、通販事業を開始。1994年にテレビショッピングを始めた。

高田社長自らが通販番組に出演し、独特の口上で商品を販売。2010年12月期には同1759億円まで拡大させた。その後、主力のテレビの売れ行き低迷などで2012年12月期は同1170億円と伸び悩んだものの、不退転の覚悟で臨んだ2013年12月期までにV字回復を果たした。2013年12月期の売上高は1423億円。経常利益は150億円。

テレビショッピングのイメージが強いが、カタログ、ラジオ、インターネット、織り込みチラシなどさまざまなチャネルを通じて通販を展開するメディアミックスで、事業規模を拡大させてきた。

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