ニトリが通販物流センターに導入を決めた無人搬送ロボット「バトラー」とは?
商品の棚入れ・ピッキング作業工程で、従来型の作業方法に比較して大幅な省力化を実現するという
ニトリホールディングスは物流子会社ホームロジスティクスが運営する西日本通販発送センターに、無人搬送ロボット「Buter(バトラー)」79台の導入を決めた。2017年10月頃に導入する予定。
拡大するECの物流需要の増加、年々困難になる物流人材の確保といった観点から、「バトラー」の採用を決めた。
「バトラー」は、クラウド型物流プラットフォーム提供のGROUNDがインドのグレイオレンジ社と提携して国内販売している物流ロボット。物流センターの床面を移動するロボットが可搬式の棚の下に潜り込み、作業者の元に棚ごと商品を届ける。センター内の省人化を実現するという。
ロボット本体に加えて、専用の可搬式棚(MSU)、ピッキングおよび棚入れを行うためのワークステーション(PPS)、ロボットが自律的に充電を行うオートチャージャー(ACDS)、システム全体を制御するソフトウェア(WCS)の5点で構成。
導入後の物流センターでは、商品の棚入れ・ピッキング作業工程で、従来型の作業方法に比較して大幅な省力化を実現するとしている。
ニトリが「バトラー」を評価したのは以下の3点。
- 作業者の定点作業を実現(ロボットが商品を作業者の元まで無軌道で搬送)
- 大小さまざまな荷姿の商品の取り扱いが可能(100cm×100cm×200cmまでの大型商品に対応)
- AIにより作業効率を向(出庫頻度や関連性から自動で棚の保管位置をコントロール)
2016年にはロボットが物流センターで入出庫を行い、効率的なピッキングを実現する取り組みを神奈川県川崎市の通販発送センターで始めた。取扱アイテムや物量の拡大、人手不足などに対応するためにロボットのシステム「AutoStore(オートストア)」を日本で初めて導入した。
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