イケアがネット通販を4月から本格スタート、店頭在庫をECに活用する仕組みで展開
スウェーデン発の家具専門店を運営するイケアグループの日本法人イケア・ジャパンは4月、ネット通販の本格展開を始める。
通販サイトの名称は「IKEAオンラインストア」。Webサイトに掲載している商品をショッピングリストへ追加、店舗受け取りもしくは自宅への配送(店舗から配送可能な地域が対象)を選び決済する仕組みを提供する。決済手段はカード決済のみ。
イケアは現在、全国9店舗を運営している。IKEA福岡新宮、IKEA熊本Touchpointで1月からオンラインストアをテスト店舗として開始。IKEA仙台でも3月上旬から始める。ネット通販は店舗から商品を配送する仕組みを採用し、4月までに全店舗での展開をめざしている。
実店舗での購入・配送手続きを店舗の店員が代行する。IKEA福岡新宮、IKEA熊本Touchpointでは、九州全域と山口県(離島を除く)への配送料金は3990円。店頭受け取りは990円の手数料を徴収する。
イケア・ジャパンによると、ネット通販を本格展開するのは、国内店舗の商品流通を行う国内最大の流通拠点(所在地は愛知県)の拡張を決定し、2018年内の稼働を決定したため。
名称は「イケア・ディストリビューションサービス」で、イケア・ジャパンの完全子会社イケア・ディストリビューションサービス株式会社が運営を手がける。
イケア・ジャパンは2016年、千葉県と東京23区を対象配送エリアとしたメールショッピング「メールショッピングサービス」を開始。「メールショッピングサービス」で注文できるのは、実店舗の「IKEA 船橋」で販売している商品で、「IKEA Tokyo- BayのIKEA FAMILYメンバー」向けに展開していた。
イケア・ジャパンのWebサイトで商品を選びショッピングリストを作成、PDFとして保存したリストを専用の申し込みページから送信すると仕組みで展開していた。