イケアがEC市場進出などを視野に、「マルチチャンネル・リテーラー」を宣言

「将来的にはオンラインでのオーダーも可能になる予定」(イケア・ジャパン)としている

瀧川 正実

2015年9月1日 6:30

イケアの日本法人イケア・ジャパンはこのほど行った2016年度(2015年9月1日から)の事業戦略発表会で、事業形態を「マルチチャンネル・リテーラー」へ拡大すると宣言、将来的にネット通販を展開していくことを改めて明らかにした。

イケア・ジャパンによると、マルチチャンネル・リテーラーは「多様な流通チャンネルを持つ事業」を意味している。その1つとして、将来的なネット通販の展開について言及。「将来的にはオンラインでのオーダーも可能になる予定」(イケア・ジャパン)とした。

ただ、ネット通販の具体的なスタート時期については明らかにしていないが、一部報道では、2016年までにオンライン事業をスタートする予定とされている。

海外のイケアではすでにECが展開されている(画像は編集部がキャプチャ)

今回発表した「マルチチャンネル・リテーラー」への事業拡大の柱は、熊本市に10月オープン予定の店舗展開と、愛知県長久手市への進出だ。

イケア・ジャパンは現在、国内に8つの大型店舗を中心としたビジネスを展開しているが、これを拡充する。熊本市に開設予定の店舗は従来ストアの1/10の規模で、あらかじめオーダーした商品を店舗で受け取ることができるようにする。

デジタルツールなどさまざまな媒体から商品を見ることができる環境を用意。「将来的にはオンラインからでも注文でき、店舗からお持ち帰りいただくことも可能。後日ご自宅に配送することもできる」(同)という。

東海地方初のイケアストアとなる長久手の店舗は、2016年3月31日までに土地の取得が完了する予定。大型店として展開し、約9500種類の商品を取り扱う予定としている。

イケアのネット通販を巡っては、海外で事業展開されている。

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