中川 昌俊 2015/9/1 10:30

楽天は8月31日、丸紅と共同で電力小売事業に乗り出すと発表した。「楽天市場」の出店者や楽天トラベルの登録宿泊施設に対し、従来に比べ割安なて価格で電力を提供していく。一般家庭への電力提供も見据え、5年後までに電力市場全体の5%のシェア獲得をめざす。

従来、電力電力消費の多い企業だけしか任意の電力会社を選ぶことができず、「楽天市場」に出店する大半の企業は大手電力会社しか選ぶことができなかった。2016年4月に予定されている電力自由化で、どの企業でも電力を販売できることから、楽天は電力小売事業に参入することにした。

丸紅が電力を供給し、主に楽天は販売を手がける。楽天の菅原雄一郎エネルギー事業長は、「通信事業が自由化されたときのように、電力業界でも巨大企業に対してベンチャー企業が挑めるような状況を作り上げたい」とした。

丸紅と楽天は2014年10月、簡易HEMS(家庭用エネルギー管理システム)など、節電を支援するサービス開発で業務提携を締結。今回の提携はこれを発展させた形となる。電力販売先には省エネサービスも合わせて提案していく考え。

また、電力需要のピーク時に利用を抑えた事業者に楽天ポイントを多く付与するといった仕組みも検討する。

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