中川 昌俊 2014/7/29 14:54

エスキュービズム・テクノロジーが提供しているECサイト構築パッケージ「EC-Orange」は現在約500社が利用。アイ・ティ・アールが発行する市場調査レポート「ITR Market View:ECサイト構築市場2014」によると、売上規模で年商10億~100億円未満の企業に対する導入シェアで第1位となっている。オムニチャネル支援にも力を入れ、機能の充実化を進めている。

「丸善&ジュンク堂ネットストア」「ハードオフ」などがオムニチャネル機能使い実績上げる

「EC-Orange」と他社製品との最大の違いは、オープンソースのECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」を基に、より使いやすい形に開発している点にある。

システム開発の知識があればエスキュービズム・テクノロジーの社員でなくてもカスタマイズすることが可能。費用的にも安価に抑えられるという。

「ECサイト構築パッケージのほとんどが独自仕様となっているため、カスタマイズや修正をする際の日程は、その会社の都合に合わせなければならない。費用的にも言い値となってしまうケースがほとんど。オープンソースをベースに作っているEC-Orangeでは、もちろん当社としてもクライアントの要望に応じて、最適なパートナー(SEO、マーケなど)と共に手厚いサポートを行うが、社内のSEや外部のほかの企業に任せることも可能だ。こうした点で、安心感をいただいている」(セールス&マーケティング部正古明氏)。

拡張性が高いため、EC事業の成長に合わせて新たに機能を追加したり、リアルとの連動を行ったりできる点も強み。「どんな大手メーカーでもECを始める際は計画数値も小さく、スモールで始めたいというニーズが強い。こうした点で当社を選んでいただけるケースも多い」(同)。

オムニチャネル支援にも力を入れている。ECとPOSの在庫データの連携のほか、ECで購入した顧客を店舗に誘導したり、逆に店舗の顧客をECに誘導するといった機能を基本機能として搭載。こうした機能を書籍販売の「丸善&ジュンク堂ネットストア」や、中古品販売の「ハードオフ」などが導入して成果を上げているという。

エスキュービスムグループでは、2014年5月に電通と資本提携を行い、マーケティング分野のシステム開発を共同で行っていくことにした。「今までのECサイトは分析は行っているが、それが施策に十分生かせていないケースが多い考えている。こうした点を解決するサービスを展開していきたい」(同)と言う。

オムニチャネルに対するニーズが今後これからもさらに高まり、業態や規模に応じて細分化すると考えている。こうした動きに合わせた機能を随時追加していく考えだ。

正古明氏
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