ecbeingは20年の店舗運営ノウハウを集約したECサイト構築パッケージ「ecbeing」を提供、現在800社を超える導入実績がある。アイ・ティ・アールが発行する市場調査レポート「ITR Market View:ECサイト構築市場2014」では、売上規模年商100億~500億円の企業に対するシェアで6年連続1位。全ソリューションをワンストップで提供することが強みだ。
導入事例の増加によりさらにノウハウを集約
ecbeingはECサイト開設に関する全ソリューションをワンストップで提供している点が強み。EC構築パッケージソフト「ecbeing」の提供から、サイトデザイン、構築時のカスタマイズ、サーバーの提供、マーケティング戦略、運用方法などのコンサルティングも提供している。
「当社はシステム企業ではなく、EC支援企業だと思っている。ここが他社との最大の違いだと考えている」(布田茂幸執行役員)。
従来、システムの提供に特化してきた同社は3年ほど前まで、コンサルティング会社などと協業し、大手企業のECサイト制作および運営を行ってきた。ただ、近年は、マーケティング支援まで合わせて提供するケースが増えてきているという。
プロモーションの効果検証を行った結果を次の施策に生かすため、分析を行う部隊も社内に設置。こうしたEC企業を支援するための部隊を数多く抱えている点が、他のEC構築パッケージ提供社との違いだ。
こうした包括的な支援を行う理由について布田執行役員は「売上アップを意識したマーケティング支援を行うことで、お客さまとゴールを共有するため、システム的にも問題なくスムーズに運営することができる。また、数多くのECサイトを支援してきたので、机上の空論ではないノウハウもコンサル企業以上に持っている」と説明する。
こうした支援を通じ、ECの売り上げを伸ばす事例も増えてきている。「例えばアパレルと健康食品では売り方が全く異なる。そのため、それぞれの商材ごとに部隊があり、それぞれのノウハウを生かした支援を行っている。実際に効果が出ているので、さらに導入事例も増えている。それによってさらにノウハウを吸収できるという好循環になっている」(同)という。
今後はオムニチャネル支援を強化する。「オムニチャネルプラス」というオプション機能があるため、顧客データやポイントの連携のほか、在庫連動などができる機能を提供。合わせてECと実店舗を絡めたマーケティングサービスも提供していく考え。新たに総合広告代理店出身者を集めたチームもラインナップした。「将来的にはEC支援企業ではなく事業戦略パートナーになっていけるよう、社員教育を進めていきたい」(同)としている。