ECサイト構築・制作・運用支援の“ECのプロ集団”、「メルカート」を提供するecbeingグループ「エートゥジェイ」とは?
「ECを本格的に始めたい」「EC事業を強化するのでリプレイスなどを考えている」といった時に重要になるのがECプラットフォーム。数あるサービスのなかから何を選べばいいのか?
ecbeing傘下のエートゥジェイ(AtoJ)が提供するクラウドECプラットフォーム「メルカート」は、大手・中堅など1300社超の導入実績がある「ecbeing」の成功実績と運用ノウハウを凝縮。サイト構築といった立ち上げから、サイト制作、運用まで幅広く導入企業をサポートする。数あるECプラットフォームから「メルカート」が選ばれる理由、ecbeingグループならではの強みなどをエートゥジェイの飯澤満育代表取締役社長に聞いた。写真◎吉田 浩章
ECサイト運営を軌道に乗せるためのセオリー
ECの顧客基盤やトラフィック数が少ない段階では、「時間と費用をかけてサイトを構築するよりもスピードを重視し、まずは何よりオープンさせること。そして、日々の運用のなかで、PDCAの循環を軌道に乗せることが最優先事項になります」と飯澤社長は言う。
なぜなら、規模が小さいうちから機能やデザインにこだわるとコスト過多になり、集客などECサイト運用に回すための資金が枯渇してしまう恐れがあるからだ。
数々のECサイトを構築・運用支援を手がけてきた飯澤社長は、新規でECサイトを立ち上げる場合は、まずは小さくスタートし、自社の強みを探りながら進めていくことが、成果を生み出すと指摘する。
まずはベーシックな形から始めて、EC運用の“イロハ”を習熟することが大切です。その過程で、“自社の勝負所”が見えてきたら一気にアクセルを踏んで、事業を拡大していきましょう。勝負できるポイントは、ギフトなのか、ポイントなのか、もしくはプロモーションの仕方なのか。小さく始めて、大きく伸ばす。この2段階で進めることが、EC運営をいち早く軌道に乗せるセオリーだと考えています。(飯澤社長)
「ECのプロフェッショナル集団」が開発から運用までをサポート
エートゥジェイの「メルカート」は、12年連続で業界シェアナンバーワン(※)を誇るECサイト構築パッケージ「ecbeing」の成功実績をベースに開発したクラウドECプラットフォーム。
※『富士マーケティング・レポート 2019年 ECソリューション市場占有率』(富士キメラ総研)
ECパッケージまでの自由度は必要ないものの、ある程度の柔軟性を維持しながら、低コストでのECサイト運営を実現したいといったニーズを抱える事業者向けとなる。事業規模が拡大し、ユーザーニーズに合わせた自由度を実装したい場合は、「ecbeing」へのスムーズな乗り換え環境も用意している。
過去実績に基づいた「勝ちパターン」のテンプレートを6種類用意。“売れるノウハウ”が凝縮されたデザインテンプレートを利用してECサイトをオープンできる。業種や商材ごとに適したデザインを選べる仕組みとし、色の掛け合わせやバナーの配置などでECサイトのオリジナリティーも担保する。
クラウドで提供しているため、多様化が進む決済手段やマーケティング機能など、市場トレンドや導入企業の声を反映したバージョンアップが随時無償かつ自動で行われる。導入企業側の負担は一切ないまま、トレンドをキャッチアップした最新機能が追加される製品開発力は強みの1つだ。
優れたカートシステムを提供している企業はたくさんありますが、エートゥジェイは単なるデベロッパーではありません。EC事業者としてIPOしたソフトクリエイトグループ(ソフトクリエイトホールディングスが持株会社)の一員として、ECに特化したサービスを提供する“ECのプロフェッショナル集団”です。
ECを熟知した私たちが開発したシステムに加え、1300社を超える支援実績で培った運用ノウハウを提供しているので、多くの導入企業がスピード感を持ってEC事業を軌道に乗せられます。(飯澤社長)
特にコロナ禍において、実店舗での販売不振などからオンラインに活路を見出しECサイトの開設に踏み切るケースが増えている。「メルカート」は強力なサポートを含めて、数あるECシステムのなかでも圧倒的な速さでスタートを切れることが、事業者に選ばれる理由の1つという。
ノウハウが集約された管理画面も好評だ。
EC初心者の方でも、迷い無くEC運用ができるよう管理画面を設計しています。また、「メルカート」を導入いただく段階からエートゥジェイの担当者がEC運用の“イロハ”をお伝えしているので、成果を出しやすいのが特徴です。(飯澤社長)
メルカートの開発を手がけるエートゥジェイは、導入企業のパートナーという立場を重視し、マーケティング、プロモーション、分析、CRMなど多岐にわたる運用支援をオプションで提供。段階を踏んだ着実かつ迅速な成長に貢献している。
こうした手厚い運用支援により、ECに新規参入する事業者や、ECの売り上げが伸び悩んでいる事業者がメルカートに乗り換えるケースが増えているという。
「規模拡大で自由度を高めたい!」に低コスト&柔軟に対応できるグループ体制
顧客基盤や事業規模の拡大で、必ずといっていいほど浮上するのがカスタマイズ需要。ASP型のカートを卒業し、ワンランク上のプラットフォームやパッケージなどに移行するケースが多い。自由度や柔軟性を高めるためにパッケージへ移行する際、「ecbeing」への乗り換えを検討する事業者も多く、「メルカート」導入から数か月での移行事例も少なくないという。
「メルカート」から「ecbeing」への移行は、同じグループだからこそ、費用や時間、また移行作業に関わるあらゆるストレスといった、「コスト」全般を大幅に削減できる強みがある。一般的に、ECを始めるときのカート導入コストより、事業拡大後のカート乗り換えコストの方が比にならないほど大きい。移行時には、費用面だけでなく、顧客管理情報などの膨大なデータを移管するための時間と手間がかかるからだ。
この点、「メルカート」と「ecbeing」はバックオフィス機能が同じ仕様のため、データの移管がシームレスに行える。また、「メルカート」を利用している段階から、乗り換えられる側(メルカート)の担当者と、乗り換え先(ecbeing)の担当者を交えてパッケージの要件定義が進められるため、スイッチング期間は、他社システムからの移行に比べて少なくとも半年以上は圧縮できるという。
カートの乗り換えと同時に、新しいベンダーや担当者との取引開始といった、心理的ハードルが下げられる点も評価されている。このほか、「ecbeing」のスタンダードな管理画面を「メルカート」が踏襲しているため、EC運用の現場担当者は移行直後からスムーズに操作でき、教育コストもほとんどかからない。
私たちは、「メルカート」から「ecbeing」への移行は喜ばしいことと捉えています。なぜなら、メルカートを導入した企業のEC事業が成長した証とも言えるからです。「メルカート」を卒業するときには顧客基盤も月次売上も大きくなっているので、スムーズな移行は売り上げにも直結する重要なポイントになります。(飯澤社長)
EC新規参入から事業拡大後までグループをあげて伴走
EC業界は、ノウハウに習熟した人材の確保が慢性的に難しい状況にある。エートゥジェイではEC運用に精通したスタッフが、導入企業の運用支援にあたるオプションを用意。企業の成長を強く支えている。
エートゥジェイが提供しているオプションサービスは、プロモーションから分析・改善、バナーなどの制作物、CRMなど。グループのリソースを生かした幅広い範囲の支援を行っている。最大の特徴は、一般的によく見られる「バナー1本の納品につき●万円」といった受託型の支援ではなく、時間単位で支援サービスを購入できる準委任型としていることだ。
導入から間もないEC事業者には、受託する作業をピンポイントで聞くよりも前に「何が必要で、どの順序で着手すべきか」を分析し、成長に向けたマイルストーンの設定から始める。また、「レポートは作成できるがデータの見方が分からない」「急遽レポートが必要になったが人的リソースが足りない」といった細かな課題にも対応する。
こうした状況を鑑みれば、新規でECに参入した企業や、まだ事業規模が小さな企業にとっては、作業単位ではなく、全作業1セットの支援サービスとして時間単位で購入できるメルカートの支援体制は望ましい。その時々で優先度の高いタスクから着実に取り掛かれるため早い成長が実現できる上、予算内で個社ごとに適した柔軟な対応を行えるからだ。
導入企業の2~3割が全般的な運用支援を依頼しているが、自社のリソースや成長段階に合わせて、プロモーションやCRMといったパーツごとに運用支援を依頼するケースもあるという。
ECをゼロから立ち上げる新規参入事業者や、ECの伸び悩みで「メルカート」に乗り換えられた事業者を、着実にステップアップさせる支援には自信があります。EC事業が拡大してからもグループを挙げて伴走する体制は万全なので、どのような悩みを抱える事業者でも、まずは相談いただきたいです。(飯澤社長)