アスクルの「LOHACO」、出荷能力の復旧は9月を計画。埼玉日高市などに代替センター
4月末までに代替センターを開設し、出荷能力を順次拡大。9月末までには火災前の出荷能力に回復させる
法人向け通販とBtoC向けネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」の東日本エリア物流拠点「ASKUL Logi PARK 首都圏」(埼玉県入間郡三芳町)で倉庫火災の事故が起きた問題で、アスクルは9月末までに「ロハコ」の出荷能力を完全復旧する。
火災が起きた「ASKUL Logi PARK 首都圏」は、「ロハコ」の物流シェア62%を占めていた。現在、「ASKUL Logi PARK 横浜」などから代替出荷しているものの、商品数と配送のサービスレベルは大幅に低下しているという。
4月末までに代替センターを開設し、出荷能力を順次拡大。9月末までには火災前の出荷能力に回復させる。
3月に埼玉県所沢市、4月に東京都江東区(新砂)に新センターを設置。4月末までには、埼玉県日高市に「アスクルバリューセンター(AVC)日高」(仮称)を立ち上げ、「ロハコ」の取り扱いをメインに運用する。
「ASKUL Logi PARK 首都圏」で勤務していたスタッフ350人の雇用は今後も継続していく。
「ロハコ」はサービス開始から右肩上がりの成長を続けており、2017年第3四半期(2016年12月~2017年2月)の「ロハコ」の売上高は前年同期比44.0%増。今後の成長のためには、出荷能力拡大が急務としている。
2017年第3四半期累計の「ロハコ」の売上高は前年同期比39.6%増の328億円。全体では「ASKUL Logi PARK 首都圏」の火災による特別損失を101億円計上したため、29億2500万円の四半期純損失となった。なお、受取保険金(最大額46億円)は第3四半期に計上していない。
また、2017年第4四半期(2017年3月~5月)に、物流関連の整備に資金を投じるため、営業利益の減少要因になるとしている。
- 物流・配送の生産性悪化(センター24時間)、稼働・手作業増加・エリア移管等による) → 7億円
- 代替センター地代(5センター確保) → 3億円
- 代替センター立ち上げコスト(消耗品等) → 1億円
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