渡部 和章 2017/6/30 10:00

資生堂は6月28日、スマートフォンでメーキャップ製品の色を試せるアプリ「ワタシプラス カラーシミュレーション」をリニューアル。インカメラ(モバイル端末の内側に搭載されたデジタルカメラ)を使い画面に顔を写した状態で、動きながら口紅やチークなどの色を試すことができるバーチャルメイク体験機能の提供を開始した。

人工知能(AI)を搭載し、ユーザーの目や口、頬などの位置を認識。静止画を使わないため、ユーザーは動きながら、さまざまな角度で色味を確認できる。

静止画を使ったメイクシミュレーションよりも実際の仕上がりを想像しやすいという。

実店舗の店頭で商品テスターを使うような感覚で、オンラインでメイクを試せるようにした。アプリから資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」のオンラインショップにリンクしており、ユーザーは気に入った商品を購入できる。

資生堂、スマホ上でリアルタイムのバーチャルメイク体験サービスを提供

バーチャルメイク体験機能を搭載した(使用イメージ)

現在はiOSのみの対応。今後、アンドロイド端末にも対応する計画。

アプリのダウンロードを促進するため、「ワタシプラス」やブランドサイトにAppStoreへの誘導バナーを設置したほか、店頭のPOPなどにもダウンロード用のQRコードを記載した。

資生堂によると、EC市場ではスマホ経由の購入比率が伸長し、化粧品購入でもスマホでの商品購入が増えているという。

その一方、色選びが重要なメイクアップ商品のEC購入では、実店舗のように商品のテスター(見本品)を用いて、自分の顔での仕上がりを確認することができないため、課題となっていた。

資生堂はこうした課題を解決するために今回の機能を開発。いつでもどこでもポイントメイクアップ商品の仕上がりを画面上で試せる「バーチャルメイクテスター」にアプリを進化させたとしている。

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