セブン&アイの通期EC売上げ1400億円見込む。中間EC売上は10%増の526億円
セブン&アイ・ホールディングスの2017年3-8月期(中間期)連結業績におけるEC売上高は、前年同期比10.6%増の526億7300万円だった。セブンネットショッピングの売上高が約1.8倍に増えたほか、イトーヨーカドーやロフト、そごう・西武の通販が伸びた。
2018年2月期のEC売上高は前期比43.4%増の1400億円を計画している。
EC売上高はグループを横断したECサイト「omni7(オムニセブン)」に参加している企業やブランドの合計金額。
中間期における企業別のEC売上高は、イトーヨーカドーの「ネットスーパー事業(配達型)」が前年同期比4.2%減の218億6300万円、食品宅配の「セブンミール」は同1.4%減の266億7800万円、「セブンネットショッピング」は同83.9%増の105億8500万円、「赤ちゃん本舗」が同6.2%減の29億2500万円、イトーヨカードの通販は同78.4%増の19億400万円、そごう・西武は同31.1%増の15億9100万円、ロフトは同120.3%増の4億3400万円だった。
ニッセンホールディングス傘下の「ニッセン」の売上高は含まれていない。
「オムニ7」会員500万人超
「オムニ7」がオープンしたのは2015年11月。登録会員数は2017年5月に500万人を超えた。約1万9000か所のコンビニ店舗網を生かしグループのオムニチャネル化を進めている。
開始当初は2018年にオムニチャネル売上高1兆円を掲げていたが、2016年10月に事業方針を転換。ECを中心に不特定多数の顧客にアプローチする従来の戦略から、「顧客ごとにグループ各社の利用状況をつなげ、全チャネルを通じてサービスの質を追求していくこと」へと変更した。
国内のグループ店舗に来店する1日あたり2200万人(2016年10月時点)にのぼる顧客の「顧客生涯価値(Life Time Value)」向上をめざしている。