渡部 和章 2017/11/2 9:00

ディノス・セシールは11月1日、「EC」とカタログやDMなどの「紙」をリアルタイムで連携させたCRMの運用を開始すると発表した。

第1弾として、「ディノスオンラインショップ」においてカートから離脱した顧客に対し、内容を顧客ごとに最適化した紙のDMを最短24時間で発送する。ECと紙を連携したCRMは2018年4月からの本格運用をめざす。

「ディノスオンラインショップ」で顧客が商品をカートに入れた後、購入に至らなかった場合、顧客データや検討中の商品の情報を吸い上げ、それらの情報をDMの内容に反映する。

2017年9月末から2週間、試験的にこの施策を運用したところ、カート離脱対策メールだけを送った顧客に比べて紙のDMも発送した顧客の購入率は約20%向上したという。

こうした施策は、グーフが提供するクラウド型全自動紙DM運用プラットフォーム「Print of Things」と連携した上で、日本HPのデジタル印刷機による自動出力を利用して実現した。

ディノス・セシールが「EC」と「紙」をリアルタイムで連携させたCRMを2018年4月から本格運用

「EC」と「紙」をリアルタイムで連携させたCRMの仕組み

今後、顧客の特性や商品分野などに応じたCRMシナリオについて分析と検討を行い、DM以外の紙媒体も想定しながら本格運用をめざす。

米国の調査会社Baymard Instituteによると、カート離脱率の世界平均は約7割とされている。「カート離脱」への対策はカートの中身に応じた内容のメールを配信する施策が一般的だが、メールの開封率が低いと効果は上がりにくい。ディノス・セシールは紙のDMも活用することで購入率の向上を図る。

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