アマゾンも一部の送料を値上げ、EC事業者は「プライム会員の利用価値が高まる」と指摘

注文金額が2000円以下だった場合、本州・四国は400円に、北海道・九州・沖縄・離島は440円に変更した

瀧川 正実

2018年4月5日 7:00

アマゾンジャパンは4月4日、「Amazon.co.jp」の一部送料を引き上げた。

注文金額が2000円以下だった場合、Amazonプライム会員などの有料会員でなければ一律350円の送料を徴収していた。これを本州・四国は400円に値上げした。北海道・九州・沖縄・離島は440円。

アマゾンジャパンは「Amazon.co.jp」の一部送料を引き上げ

通常配送の配送料金(画像は編集部がAmazonのECサイトをキャプチャ)

「お急ぎ便」の配送料金も引き上げた。一律360円を徴収していた「お急ぎ便」は本州・四国で500円、北海道・九州で540円に変更。

「当日お急ぎ便」は従来、一律514円を徴収していたが、本州・四国は600円、北海道・九州は640円に引き上げた。

アマゾンジャパンは「Amazon.co.jp」の一部送料を引き上げ

お急ぎ便の配送料金(画像は編集部がAmazonのECサイトをキャプチャ)

Amazonプライム会員、Prime Student会員は送料無料を継続する。こうした状況を受け、「プライム会員の利用価値がさらに高まる」と複数のEC事業者が指摘する。

『週刊東洋経済』とインターネットアンケート・サービス「NTTコム リサーチ」が共同で実施(2017年5月)した「Amazonの利用に関する調査結果」によると、有料会員制度「Amazonプライム」の加入率はAmazon利用者の16.6%だった。

プライム会員の加入率(回答対象:Amazon利用者)

プライム会員の加入率(回答対象:Amazon利用者)
出典は『週刊東洋経済』と「NTTコム リサーチ」共同調査

加入率についての調査はインプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所も2017年6月に実施。Webアンケートによって3万2005サンプルから得た調査結果によると、Amazonプライム会員への加入率は、ネット利用者の10.9%だった。

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