森野 誠之 2018/4/10 8:00

ついにAmazonがプライム会員以外の送料を値上げしました。とはいえ、2,000円以上買えば無料ですし、他と比較すればまだまだ送料が安いのは事実。プライム会員が増えて無料配送が増えたときにどうなるかが気になります。

年10回程度Amazonを利用するならプライム会員がお得(今のところ)

アマゾンも一部の送料を値上げ、EC事業者は「プライム会員の利用価値が高まる」と指摘 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5304

まとめると、

  • Amazonプライム、Prime Student会員は送料無料を継続
  • プライム会員以外は一律350円から本州・四国は400円に、北海道・九州・沖縄・離島は440円に変更
  • お急ぎ便も一律360円から本州・四国で500円、北海道・九州で540円変更
ご注文が2,000円以上の場合:無料
ご注文が2,000円未満の場合:本州・四国(離島を除く)400円、左記以外440円
通常配送の配送料金(画像は編集部がAmazonのECサイトをキャプチャ)

ついにAmazonも一部送料を値上げしましたね。2017年5月の調査では「Amazonプライム」の加入率は利用者の16.6%だったということなので、これが増えることは間違いなさそうです。しかし、これで無料の配送が増えてしまうと、どこかでプライム会費も値上げということになりそうですね。送料の詳細は関連記事を見ておいてください。

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ショップ側でもできそうなアイデアがたくさんあります

「こうすれば宅配便の再配達は減る!」55人の関係者と消費者が考えた再配達削減策 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5268

まとめると、

  • 「COOL CHOICEできるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン」(環境省主幹)のワークショップで発表されたアイデア
  • 再配達削減のアイデアは、1回での受取にインセンティブを与える、再配達にペナルティーを与える、アプリの機能を拡充するなど
  • 消費者への呼びかけは、TVCM、YouTubeなどで、有名人を起用した告知を行う、配送車に再配達削減をアナウンスしながら配達してもらうなど

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課の加藤 聖氏は閉会に際し、「最初は事業者を集めてワークショップをしようと言っていたが、若い担当官が“消費者や若者の声を聞きましょう”と言った。なるほど、ユーザーに直接話を聞く方が良いと思い、今回やってみた。なかなかない機会だった」と語った。

いいアイデアがたくさん出ているので、ネットショップに関わる人は見ておくと良いですね。

問題は引用文に取り上げたように環境省側の意識がずれているということ。先週のまとめにあるようにネットショップ側はぎりぎりの努力をしているし、配送会社も努力しているので、問題は受け取る側の意識にあることは間違いないです。にもかかわらずワークショップなどという悠長なことを言っている場合かと……。「なかなかない機会だった」ではなくて環境省自らから削減の努力をすべきではないのでしょうか?

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お客さんになってみると売れるヒントがたくさん出てきます

ネットショップは特別じゃない。日常では誰しもお客さん コマースデザイン取締役 兼 コピーライターの川村トモエさん | marketee
https://marketeer.jp/kawamura/

まとめると、

  • スタッフには自分がお客さんとして買ったものに対し、「なんで買ったんだっけ?」と俯瞰的に見る癖をつけてもらいたい
  • 知っていること、やっていることをどこまでやり切れているかを考えて欲しい
  • お客さんの意図を考える初歩としてオススメなのは、楽天のランキングをひたすら見ること

ペルソナを細かく設定するのは良いんですけど、そもそもそんな人実在するの?みたいな違和感が生まれてしまう。表面的すぎるというか、実際に購入している層と見比べると乖離が出てしまう。

なので、常日頃から自分ごと化して身の回りのことに興味を持ち、インターネットでものを買うべきだと思います。

商売なんですから理屈ではなくて現場ですよね。どこかで知ったことではなくて、見たこと・聞いたこと・やったことを増やさないといけません。日常に組み込んでしまえばそんなに難しくないんですが、ここがやれていない人って多いです。つまり、やれば抜け出せるということ。

EC全般

「スラッシュルール」知っていますか? -- 食品表示法で添加物表示が変わりました | 商業界オンライン
http://shogyokai.jp/articles/-/582

スーパーなどで実際の商品を見てみましょう。ネットで売る時も表記には注意。

広がるアマゾン「包囲網」 「割引補填」疑い濃厚か、"安さのカラクリ"、公取委がメス | 通販新聞
https://www.tsuhanshimbun.com/archive/2018/04/post-3093.html

アマゾン側は「審査には全面的に協力させていただいております」と話すのみですが、実態は明らかになるのでしょうか?

顧客満足度で「ヨドバシ」が3位、顧客を失望させない企業の上位を通販・ECが占める | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5306

上の記事内でアマゾンがライバル視しているのがヨドバシ。店頭の接客も良いですし、満足度も高いのが気になるのでしょうか。

中小企業ネットショップの「ちょうどええ」カゴ(ショッピングカート)選び | April Design
https://aprdesign.me/small-netshop-shoppingcart-select/

カート選びは最初の資金、数年後の売上目標などから決めると良いですね。途中での乗り換えはなかなか大変です。

【コラム】フォロワーよりファンを、ユニークユーザーより固定客を | a2i.jp
http://a2i.jp/activity/mailmagazine-column/20163/

固定客をつかんでおかないとちょっとしたことでガラガラっと崩れますよね。

セブン&アイグループの買い物アプリは6月リリース、「新しい『お買物体験』を提供する」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5289

こういったアプリって誰が使うんだろう? って思うんですが、使ってみると実は便利でやめられないこともありますよね。

今週の名言

僕は“商品は最大の広報”だと思います。たった一つの商品でも、それを磨き上げていたら広がった。そのために販促活動や広報など、売るための努力はものすごくしているんです

ケンズカフェ東京「ネット通販やめたら売上げ3倍、利益率は2割増」 -- 地方百貨店や高級車販売店からの注文も入って | 商業界オンライン
http://shogyokai.jp/articles/-/556

販促活動や広報だけでは売れないということ。商品やサービスを磨き上げる努力をしていますか?

筆者出版情報

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