渡部 和章 2018/10/15 8:30

ファーストリテイリングが10月11日に発表した2018年8月期通期連結決算によると、国内ユニクロ事業におけるEC売上高は前期比29.4%増の630億円だった。売上高に占めるECの割合は7.3%(前期は6.0%)に上昇した。

ユニクロのEC売上高推移
ユニクロのEC売上高推移

予想以上の注文でサイト一時閉鎖も

2017年11月末に開催した33周年記念セール「誕生感謝祭」の初日には、ECサイトのアクセスが予想以上に集中。システムのパフォーマンスが大きく落ちたため、一旦ECサイトを閉じた。受注ベースでみると11月の販売実績は前年同月比40%を超える伸び率だったという。

想定を超える需要にシステムが耐えられなかったことから、ITの処理キャパシティの拡大を図るとした。

店頭受取で送料無料、Apple Payも導入

2018年4月にはECサイトで注文した商品を店頭で受け取ると、送料が無料になる配送サービスを開始。ECサイトを利用した場合、購入金額が5000円未満で配送料が450円かかるが、店頭受取サービスを利用すると購入金額に関わらず送料が無料にした。

また、オンラインショップの決済手段としてアップルのオンライン決済サービス「Apple Pay」を導入した。

AIチャットが稼働

7月には人工知能(AI)を活用したチャットボット「UNIQLO IQ」の運用を本格的に開始した。「UNIQLO IQ」はアプリの中で起動するAIコンシェルジュ。会話形式で商品情報や着こなしの検索、店舗の在庫確認、オンラインストアでの購入などをサポートする。

よくある問い合わせへの対応や、必要に応じてカスタマーセンターのオペレーターへの接続も行う。

2019年8月期のEC売上高は30%増を計画

2019年8月期の国内ユニクロ事業におけるEC売上高の計画は、前期比約30%増に設定している。

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