アスクルの「LOHACO」、送料無料の条件を「税込3240円以上」に引き上げ

基本配送料は350円から216円に値下げし、利便性を維持する

渡部 和章

2018年12月13日 8:00

アスクルは12月11日、日用品ECサイト「LOHACO」の配送料金を1月10日に改定すると発表した。

配送料が無料になる注文金額の条件を、現在の「税込1900円以上」から「税込3240円以上」に引き上げる。一方、基本配送料は350円から216円に値下げし、利便性を維持するとしている。

宅配業界で人手不足が深刻化する中、アスクルはこれまで、商品をまとめて注文しやすくするサービスを提供するなど、宅配個数の抑制に努めてきたという。

しかし、さらなる配送効率化を推進するには、これまで以上に、まとめ買いを促進する必要があると判断し、送料の料金体系を変更した。

アスクルは日用品ECサイト「LOHACO」の配送料金を1月10日に改定する
配送料が無料になる注文金額の条件を、現在の「税込1900円以上」から「税込3240円以上」に引き上げる(画像は編集部がサイトからキャプチャ)

今後は、夜間や早朝に配達時間指定を行える独自の配送サービス「Happy On Time」の対象地域を拡大するほか、購入金額に応じた値引き施策などを行うことで、一層の利便性向上に取り組むとしている。

特別配送料も変更

基本配送料以外の送料も変更する。「飲料特別配送料」と「離島特別配送料」は、どちらも350円から324円に引き下げる。

生鮮食品のECサービス「IYフレッシュ」の送料は、現在は購入金額3000円未満で350円だが、料金改定後は3240円未満で216円になる。

アスクルは2012年10月に「LOHACO」を開始。2018年5月期の「LOHACO」の売上高は417億円。累計顧客数は2018年8月に500万人を超えたという。

通販業界で相次ぐ送料の改定・値上げ

宅配業界における人手不足や、配送会社による運賃値上げの影響で、通販・EC業界では2018年3月以降、送料の値上げや改定が相次いでいる。

セブンネットショッピング、ディノス・セシール、ファンケル、ベルーナ、ニッセン、カタログハウスなどが、送料無料の廃止や送料の値上げに踏み切っている。

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