渡部 和章 2019/3/18 10:00

遠隔接客によって、限られた人員とサイネージを設置する1坪程度のスペースでも消費者のニーズを満たすデジタルストアを運営する――。将来、こんなショップが増えるかもしれない。

販売スタッフが常駐せず、店内に設置したデジタルサイネージを通じて接客を行うアパレルショップが「三井ショッピングパークららぽーと海老名」に出店した。

この取り組みを行うのはNTTデータで、出店期間は2019年3月8日から3月31日まで。実証実験と位置付けており、店舗の販売活動におけるデジタル化の効果を検証した上で、2019年度下半期中の実用化をめざす。

デジタルサイネージ付近に取り付けたカメラで来店者を撮影し、性別や年齢層を人工知能が推定した上で、顧客に合った商品を提案するという。

デジタルサイネージに表示した商品ページにQRコードを掲載。スマホを通じて三井不動産のECサイト「&mall(アンドモール)」に消費者を誘導する。

デジタル技術を活用した接客が、消費者の購買行動に与える影響を検証する。また、QRコードを使ってリアル店舗からECサイトへと消費者を誘導し、買い物を促進することが可能か検証するという。

「ファッション販売のECに関する意識調査」 店頭での接客時に、ネット通販での購入を勧めているかについて
実証実験のイメージ

3月20日からは、デジタルサイネージ上で販売員のアバターが呼び込みや接客を行う。人工知能がオペレーターの顔の動きや仕草を認識し、アバターを動かす。アパレル商品の販売における、遠隔での接客の有用性を検証するとしている。

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