海外向けECは「基礎会話レベルの英語で大丈夫」――現場担当者に聞いた越境ECの「実務」「課題」など
マーケットプレイス「eBay」を通じた越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンが越境EC担当者などに向けて実施した「越境ECに関する実態調査」によると、回答者の6割が「基礎会話レベル」の英語力で海外向けECを担当していることがわかった。
「越境ECに関する実態調査」は、「現場の実務」「越境ECを始めたきっかけ」「課題」の3トピックで質問。EC事業を3年以上展開している日本企業111社の担当者111人から回答を得た。
現場の実務について
越境ECビジネスを担当するスタッフの英語レベルについて質問したところ、66.67%が「基礎会話レベル」と回答。「日常会話レベル」が19.82%、「ビジネス会話レベル」が11.71%と続いた。
越境ECビジネスに手応えを感じたのは「1年目」が49.55%。2年目が23.42%だった。
事業者の半数以上が1か国だけでなく、複数国に向けて商品を販売しているという。
越境ECを始めたきっかけ
越境ECサイトへ出店するようになったきっかけは、「日本よりも高い価格で販売できる」という回答が63.06%。「日本では売れない商品が、海外では売れる」50.45%、「購入者が日本よりも多い」が36.04%で続いた。
扱っている販売商品のカテゴリーは「おもちゃ・ホビー・ゲーム」がトップで23.42%。「ファッション」が19.82%、「カメラ関連」が15.32%で続いた。「音楽・レコードなど」は7.21%。
課題
スタート時の課題については、「配送にかかわるリスク」が60.36%で断トツトップ。次いで「顧客対応」が45.05%。「制度や規制に関する情報不足」が39.64%、「現地語への対応」が31.53%で続いた。
現在の課題について質問すると、「プロモーション」が36.04%でトップ。「必要な人員の不足」が33.33%。スタート時と運用時の課題は大きく異なるのがわかる。
調査概要
- 調査期間:2019年3月13日(水)~3月26日(火)
- 調査対象:111社111名(イーベイ・ジャパンの越境EC支援サービス利用の事業者の内、越境ECを始めて3年目以上の事業者)
- 調査方法:インターネット調査