オンワードのEC売上は26%増の255億円、直営の割合は7割超&3か年計画の施策
オンワードホールディングスの2019年2月期におけるEC売上高は、前期比25.8%増の255億円だった。国内売上高は同24.2%増の238億4500万円、海外売上高は同24.2%増の16億5500万円。連結売上高に占めるECの割合(EC化率)は10.6%で、前の期と比べて2.3ポイント高い。
EC事業における直営ECサイトの売上比率は76%。グループのオンワード樫山に限ると直営ECの比率は85%を占めている。
ECサイト「ONWARD CROSSET(オンワード・クローゼット)」のアクセス件数と購入者数は、どちらも前期比35%増と大幅に伸長。一方、セールを拡大した影響で客単価は下落した。
2019年11月にリニューアルしたオンワード公式アプリのダウンロード(DL)数は、3か月間で18万DLだった。2018年11月から2019年2月におけるアプリ経由の売り上げは、計画を20%上回って推移したという。
オンワードメンバーズ会員は前期比30%増の265万人。伸び率は前の期を上回った。
2022年2月期にEC化率15%を計画
グループの3か年計画を策定し、2022年2月期にEC化率15%の目標を掲げた。
カスタマイゼーションのニーズに対応するため、マス向けにオーダーメード製品を販売する「ファクトリー・トゥ・カスタマー(FtoC)」事業を加速させる。
「FtoC」事業では、オーダースーツの採寸から製造販売まで一気通貫で行う「KASHIYAMA the Smart Tallor(カシヤマ・ザ・スマートテイラー)」を拡大する計画だ。
「KASHIYAMA the Smart Tallor」は全国約40店舗で採寸を行なっているほか、自宅などへの出張採寸も実施している。
採寸の来店予約はオンラインでも受け付けている。顧客は身体のサイズを登録すると、2着目以降はオンラインストアからも注文できる。