ライザップグループ夢展望の売上高は36%増の69億円、2019年度に取り組むことまとめ
ライザップグループ子会社でアパレルECを手掛ける夢展望の2019年3月期における売上高は、前期比36.3%増の69億1700万円だった。当期中にナラカミーチェジャパンを買収したことなどから、アパレル事業の売上高が約1.5倍に増加。ジュエリー事業やトイ事業も約22~40%の増収となった。
ECをメインとする「アパレル事業」の売上高は同46.7%増の43億9900万円。商品企画の充実化やSPA戦略の強化、店舗別の販売戦略の強化などに取り組んだほか、2018年10月31日に住商ブランドマネジメント(現ナラカミーチェ ジャパン)を連結子会社化したことで売り上げが大きく伸びた。セグメント利益は同21.4%増の2億6200万円。
他の事業の売上高は、ブライダルジュエリーの店舗を11店舗展開する「ジュエリー事業」が同22.8%増の10億5500万円、玩具メーカーとの取引が中心の「トイ事業」は同40.9%増の13億7500万円、「コンサルティング事業」は63.8%減の8700万円。
当期は物流倉庫移転時に発生した移転関連費用1800万円を一括計上したほか、固定資産3900万円の減損損失を計上した。営業損益は1億7900万円の赤字(前期は5億8300万円の黒字)、当期純損失は2億6800万円だった。
2020年3月期の売上計画は91億円
2020年3月期はビジュアル表現の見直しや集客強化などに取り組む。サイトをリニューアルし、シンプルな操作感や商品やビジュアルを生かしたデザインに変更。集客ではディスプレイ広告などデジタルマーケティングを強化するほか、モールへの流入を促進するため、アプリや検索広告、アフィリエト、SEO施策、ランキング施策などの強化にも取り組む。ライブコマースにも継続的に取り組み、ECや実店舗への送客を図る。
アパレルの生産ラインをコントロールし、工場への追加発注からエンドユーザー向けに発送するまでのリードタイムを、前期の69日から当期は22日に短縮する。
2020年3月期の業績予想は、売上高が91億8400万円(前期比32.8%増)、営業利益は1億9000万円、当期純利益は8300万円。