スマホグッズECのHameeが売上高100億円を突破[2019年4月期]
スマホグッズのEC事業を手がけるHameeの2019年4月期における連結売上高は、前期比9.9%増の103億200万円だった。主力事業の国内ECや卸売りが増収だったほか、ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を提供する「プラットフォーム事業」の売り上げも伸びた。
コマース事業は5%増の85億円
ネット通販による小売りの売上高は同8.8%増の39億5600万円。BtoCのECサイトは国内で14店舗を運営している。海外にも進出しており、現在は米国、中国、韓国、インドでEC事業を手がけている。
卸売りの売上高は同2.3%増の45億8700万円。卸売りの顧客はロフト、東急ハンズ、ヴィレッジヴァンガード、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどがある。
小売りと卸を合計した「コマース事業」の売上高は同5.2%増の85億4400万円、セグメント利益は同5.4%減の16億8400万円だった。
プラットフォーム事業は約40%増収、買収したコンサル事業は売上高2.8億円
「ネクストエンジン」を提供する「プラットフォーム事業」の売上高は同39.1%増の17億2200万円、セグメント利益は同32.3%増の5億2700万円。
「ネクストエンジン」の契約社数は2019年4月末時点で3622社(前年比527社増)。店舗数は2万8006店舗(同4154店舗増)だった。
2019年4月期における年間受注処理件数は8571万件(同1711万件増)、年間流通額は約5985億円(同1061億円増)だったという。
当期から連結対象となったコンサルティング会社Hameeコンサルティング(旧JSコンサルティング)の年間売上高は2億7800万円。Hameeコンサルティングの売り上げはプラットフォーム事業に計上している。
2022年に売上高138億円、営業利益率16%計画
2022年4月期を最終年度とする中期経営計画を公表、グループの売上高は138億円以上、営業利益率16%以上をめざす。
事業別ではコマース事業単体で売上高100億円を計画。プラットフォーム事業で売上高26億円、新規事業で売上高12億円を計画している。
コマース事業は、従来の売り切り(フロー)型のビジネスモデルから、データを活用したストック型のビジネスモデルへ移行をめざす。
インターネットにつながった子ども用のメッセージロボットなどを販売しており、将来的には「ネクストエンジン」など他の事業のデータベースと統合し、ユーザーにとって有益なAIソリューションを提供するとしている。