瀧川 正実 2019/7/12 10:00

カタログ通販大手のディノス・セシールは7月11日、サイバーセキュリティ関連サービスのFlattへ出資したと発表した。

Flattが実施した第三者割当増資の引受先はディノス・セシールのほか、サイバーエージェント、メルカリCTOの名村卓氏。2社と名村氏で約2億2000万円を出資した。

Flattは、企業などにサイバーセキュリティ関連のサービスを提供するスタートアップ企業。同社は情報セキュリティの知識や技術を競う国内最大のハッカー大会「SECCON2018」で日本勢として初めて優勝した「東京大学理論科学グループ(TSG)」やセキュリティ・IT大手企業出身のメンバーを中心に構成。世界水準の非常に高い情報セキュリティ技術を保有している。

ディノス・セシールは経営上の最重要課題の1つに「個人情報保護」を掲げており、さまざまなセキュリティ対策、情報セキュリティ事故発生時の有事対応など、自社事業を運営する上での継続的な取り組みを実施しているという。

出資は「自社領域にとどまらず、通販業界全体が抱えるセキュリティ上の課題解決、世界的レベルでのサイバーセキュリティの発展にも少なからず貢献できると考えている」(ディノス・セシール)と説明。「IoT」「5G」時代におけるサイバーセキュリティ市場の高い成長性、Flattの優秀な人材や高い技術力なども含めて資金調達に応じた。

ディノス・セシールは次のようにコメントしている。

当社は“老舗”通販企業でありながらも、当社事業とも将来的に連携の可能性があり、さらに社会課題解決につながるような“最先端”の事業領域に対し、今後も積極的な投資を検討してまいります。

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