通販大手のジャパネット、プロサッカーに続き長崎からプロバスケットのBリーグ参入を表明。「地域に根差したクラブ運営を」
ジャパネットたかたの持ち株会社ジャパネットホールディングス(HD)のグループ会社で、地域創生事業を担うリージョナルクリエーション長崎は7月10日、プロバスケットボールクラブの立ち上げ、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.リーグ)への参入に向け、B3リーグ公式試合参加資格を申請したと発表した。
ジャパネットHDは2017年5月にV・ファーレン長崎をグループ会社化し、プロサッカーリーグに参入。2024年のスタートを目標に、オフィス・商業施設・ホテル・マンションなどを併設した「長崎スタジアムシティプロジェクト」を進めている。地元・長崎を地盤にしたプロバスケットチームを作り、地域活性化につなげる。
バスケットボールは競技人口が多く、長崎県内でも盛んなスポーツの1つ。Bリーグへの参入は以前から、県内でクラブ立ち上げの動きがあったものの実現に至っていないという。
地元にプロバスケットボールクラブを望む声を多く聞き、「サッカーで感じた喜びやワクワクをバスケットボールでも長崎の皆さまと作り上げていきたいという思いから、Bリーグへの参入を決意した」としている。
ジャパネットHDの髙田旭人社長兼CEOは次のようにコメントしている。
長崎県唯一のプロサッカークラブであるV・ファーレン長崎の運営を通じて、一体感や感動などスポーツが持つ力をあらためて実感し、長崎の皆さまと共有できることに喜びを感じています。B1リーグ実現に向けては弊社の力だけで進めていくものではなく、自治体や地元企業の皆さまとともに、県民に愛され、地域に根差したクラブ運営を行っていくので、ぜひ一緒に応援していただけたら幸いです。
クラブ名は一般公募する。募集期間は7月10日~8月31日、特設サイトおよびV・ファーレン長崎公式アプリを通じて募集する。クラブ名は9月末に発表する予定。
V・ファーレン長崎をグループ会社化したジャパネットHDは2018年、長崎空港にV・ファーレン長崎オフィシャルグッズストア「V・VAREN PORT」を開店。通信販売事業に加え、スポーツ・地域創生事業を新しい事業の柱に据えようとしている。
ジャパネットHDの19年12月期連結売上高は、前期比2.1%増の2076億円で過去最高を更新した。2012年12月期に2期連続の減収。2013年12月期にV字回復を成し遂げ、それ以降右肩上がりの成長を続けている。