アリババ「独身の日」は11/11AM0時30分までの決済で取扱高が約5.7兆円、越境ECランキングで日本が1位
中国でスタートしたネット通販の買い物の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)キャンペーンで、ECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)の取扱高(GMV)が3723億人民元に達した。日本円で1元15.5円換算すると5兆7706億円となる。
11月11日午前0時30分までの注文を決済した数値。「独身の日」は残り23時間30分。
2019年のアリババでは、2018年実績を上回るスピードで取扱高が拡大。スタートから1時間3分59秒で1000億人民元に達し、11時間で1766億1000万人民元(252億5000万ドル)を超えた。2000億人民元を超えたのはスタートから14時間21分後。そして、スタートから16時間31分12秒後、2018年に記録した取扱高2135億元を突破した。
最終的な2019年の取扱高は2684億元(日本円で4兆1870億円、1元15.6円換算)を記録した。伸び率は前年比25.7%増。
11月11日午前1時点のデータによると、越境ECプラットフォーム「Tmallグローバル」(天猫国際(Tモールグローバル)における国・地域別の流通総額ランキングで、日本は1位を獲得しているという。なお、「独身の日」の越境ECにおける国地域別GMVランキングで日本は、2016年から4年連続1位を獲得している。
- 1位 日本
- 2位 米国
- 3位 韓国
- 4位 オーストラリア
- 5位 イギリス
- 6位 ドイツ
- 7位 ニュージーランド
- 8位 イタリア
- 9位 フランス
- 10位 カナダ
2020年の「独身の日」キャンペーンについて、アリババは運用方法を一部変更している。
11月11日を「独身の日」キャンペーンとしていたアリババグループでは、2019年は10月21日から予約販売をスタートし、セール期間中のプロモーションやキャンペーンを展開。11月11日当日に予約販売分などを決済していた。そのため、瞬間的に取扱高が急増する傾向にあり、物流・配送に対する負荷も大きかった。
その運用を変更し、今回は決済を2回にわけた。11月1日から3日までの3日間を第1弾キャンペーンとして展開。その期間の受注は3日までに決済し、商品を配送する。第2弾は11月11日。2020年は取扱高が大きく伸びると予想されるため、決済を2段階にわけることで物流・配送の負担軽減につなげている。