上新電機のEC売上は717億円で25.5%増、EC化率は16%【2020年度実績】

2018年3月期のEC売上は574億4300億円でEC化率は14.7%、2019年3月期は545億4100万円で同13.5%、2020年3月期は571億3400万円で同13.8%

瀧川 正実

2021年5月10日 9:00

上新電機の2021年3月期連結業績によると、EC売上は前期比25.5%増の717億600万円だった。連結売上高に占めるネット販売の構成比を示すEC化率は16.0%で、同2.2ポイント増えた。

2018年3月期のEC売上は574億4300億円でEC化率は14.7%、2019年3月期は545億4100万円で同13.5%、2020年3月期は571億3400万円で同13.8%。ここ数年、横ばい傾向だったEC売上高は大幅に拡大した。

上新電機の2021年3月期連結業績によると、EC売上は前期比25.5%増の717億600万円
販売チャネル別の売上高(画像はIR資料からキャプチャ)

コロナ禍で、「非接触」のショッピングスタイルであるECの需要が伸びたという。

EC需要の高まりを踏まえ、業務処理能力を向上するための物流体制を構築する。阪急阪神不動産と三菱地所が共同で開発する大型物流施設「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A棟)」(倉庫面は積約11万5999平方メートル)の全フロアを三井倉庫ロジスティクスが賃借。上新電機の新設大型ロジスティクスセンターとして、2021年5月末に竣工する予定。

上新電機は業務処理能力を向上するための物流体制を構築する予定
新物流センターについて(画像は上新電機の公表資料からキャプチャ)

IoT、AGV(無人搬送車)、物流業務補助システム、AI(人工知能)などを活用した最新鋭の物流業務プロセスを導入し、複数倉庫の一拠点化やリアル店舗とEC販売の相互補完、販売チャネルを考慮したシームレスな在庫一元管理を実現。ビジネスの複雑性を軽減するITシステムを構築し、リアル店舗とEC販売の連携を進める。

オンラインとオフライン店舗の相互送客といったO2Oビジネスは、物流網の再構築と業務改善のほか、顧客データの共有化によって実現していく。

上新電機のO2Oビジネス
O2Oビジネスについて(画像は上新電機の公表資料からキャプチャ)

 

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