ニトリの通販・EC売上は2.8%増の362億円、巣ごもり需要は一巡【2021年度中間期】
ニトリ事業の売上高は3431億円で前年同期比5.3%減、通販売上高が占める割合を示すEC化率は10.6%
ニトリホールディングスの2021年3-8月期(中間期)における国内通販事業の売上高は、前年同期比2.8%増の362億円だった。
前年の2020年3-8月期の通販売上高の伸び率は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で前の期比56.4%増。巣ごもり消費は一巡したものの、2021年中間期も通販・EC売上は堅調に拡大している。
ニトリ事業の売上高は3431億円で前年同期比5.3%減、通販売上高が占める割合を示すEC化率は10.6%。前年同期と比べて0.9ポイント増えた。
VR(仮想現実)による最新3D技術を使用し、実店舗での買い物の楽しさとネットでの買い物の便利さを兼ね備えた「バーチャルショールーム」をスタート。ECサイトでの掲載商品に説明動画を加えるなど、商品の魅力を伝える取り組みを強化した。
「ニトリアプリ」に「コーディネートページ」を導入。ニトリが提案する暮らしのコーディネートを実際の部屋のコーディネート画像で閲覧できるようにする機能で、好みの画像を選択すると、コーディネートのコンセプト、実際に使用されている商品の一覧を表示できる。
買上品目数と客単価向上の取り組みとして、高評価商品を実店舗とECサイトの特集ページ「みんなのイイね。」コーナーで紹介する取り組みも始めた。
「One to Oneマーケティング」を支える「ニトリアプリ」会員は、2021年2月末時点の908万人から、半年後の2021年8月末には1098万人に拡大した。
ニトリホールディングスの2021年2月期におけるEC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円。今後、EC事業の基盤強化を進め、2025年度までにEC事業の売上高を1500億円まで拡大させる。
これは広告です