ヤフー新社長にeコマース革命旗振り役の小澤氏、新生ヤフーは「『!(びっくり)』『おもしろさ』にこだわる」
ヤフーは2022年4月1日付で、新経営執行体制への移行を行い、新たな代表取締役社長CEO(最高経営責任者)に小澤隆生専務が就任すると発表した。
2018年に代表取締役社長CEOに就いた川邊健太郎氏は、Zホールディングス(ZHD)の代表取締役社長Co-CEO(共同最高経営責任者)に専念する。
ヤフーは、メディア事業やコマース事業、フィンテック事業などのさらなる成長を加速させるために、新たなCEOによる迅速で機動的な意思決定、業務執行を行う新経営執行体制への移行が最適であると判断した。
後任の小澤氏について、優れた戦略性と改革力、リーダーシップ、事業成長の実績などを評価。小澤氏を代表取締役社長CEOに選任することにした。
小澤氏は2013年10月の「eコマース革命」による新ビジネスモデルの導入、アスクルやZOZOの連結子会社化などを実現し、ヤフーの事業構造を変革。メディア事業に加えてコマース事業の成長と事業の多角化に貢献してきた。
それにより、ZHDのeコマース取扱高を2012年度の1兆6023億円から、2020年度には2倍以上となる3兆2268億円までに成長させた。
川邊氏と共にキャッシュレス決済サービス「PayPay」の立ち上げ、ZHDとLINEとの経営統合を推進し、ZHDグループの成長もけん引してきた。
新社長に就任する小澤氏は次のようにコメントしている。
1990年代にインターネットサービスで起業してから、そして今でも変わらない「思い」があります。それは、「良いサービスを提供し、社会に貢献する」「良い会社をつくって、社会に貢献する」という思いです。良いサービスを提供するためには、「ユーザーファーストに徹底的にこだわること」と「そのサービスに携わる社員と社員の家族のウェルビーイング(幸福)の向上」が重要だと考えています。新生ヤフーでは、「!(びっくり)」や「おもしろさ」にもこだわりたいと考えています。情報技術を通じて、人々や社会の課題を解決する良いサービスや、日本をもっと便利にする良いサービスの提供に加えて、「!」や「おもしろい」と思ってもらえるユーザー体験を提供し、さらなるヤフーの成長を実現してまいります。