クラウドEC構築プラットフォーム「メルカート」のメルカートは4月16日、新機能「お友達紹介機能」の提供を開始した。既存顧客からの紹介を起点に新規顧客を獲得する仕組みを標準機能として実装。広告費の高騰によってEC実施事業者の課題になっているCPA(顧客獲得単価)の上昇に対応する。
「お友達紹介機能」は、既存顧客やファンをブランドの紹介者として活用し、新たな顧客獲得チャネルを構築できるのが特長。紹介者と被紹介者の双方に対して、クーポンや送料無料、サンプル品のプレゼントなどの特典を設定できる。
EC市場では競争激化に伴い、Web広告費の上昇によって新規顧客獲得コストが高止まりしている。一方で、消費者が購買前にSNSやレビューを参考にする行動が定着し、知人からの推奨が購入の後押しとなるケースも増えている。こうした環境変化を踏まえ、メルカートは新たな集客施策として、ファンが新たなファンを呼ぶ循環型マーケティングを導入しやすい形で提供する。
機能面では、紹介施策の運用負荷を抑える仕組みを備えた。被紹介者の注文が「出荷完了」したことをシステムが自動で判定し、紹介者へのクーポン付与とサンクスメールの送信を自動で実行。付与タイミングも「出荷10日後」など任意に設定でき、不正注文対策やリピート促進にも対応する。
また、紹介機能の対象を全会員に広げるだけでなく、「特定の商品を購入した会員」や「特定ランクの優良顧客」に限定することも可能。ブランド理解の深い顧客に絞って紹介を促すことで、EC実施事業者のミスマッチの少ない新規顧客の獲得をサポートする。
加えて、個別の紹介コードや専用URLを発行できるため、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を介さない自社アフィリエイト施策にも活用できる。インフルエンサーに専用コードを発行し、成果報酬型のプロモーションを直接展開することで、EC実施事業者は外部手数料を抑えながら獲得チャネルを拡大できるとしている。
今後は、「お友達紹介機能」を通じて蓄積される顧客データを活用し、AIによるパーソナライズ機能の強化も進める。次の展開として、顧客ごとに最適な提案を行う「AIパーソナライズ推薦」の実装を計画しており、新規獲得から顧客育成、LTV最大化までを循環させるEC基盤の構築をめざす。

