フリマアプリ「楽天ラクマ」を運営する楽天グループと、海外在住のユーザー向けに越境ECサイト「FROM JAPAN」を運営するFROM JAPANはこのほど、「楽天ラクマ」における越境取引データから、国・地域別で取引数が多いファッションブランドのランキングを発表した。
データは、FROM JAPANが海外在住のユーザー向けに運営する越境ECサイト「FROM JAPAN」において、2025年の1年間に「楽天ラクマ」を通じて取引されたファッションブランド品の実績に基づき集計した。特に取引数が多い10の国・地域ごとにランキング形式でまとめている。

「FROM JAPAN」の海外購入代行サービスを通じた「楽天ラクマ」の越境取引では、リユース品の中でもラグジュアリーブランドの需要が高いことがわかった。特に欧米では若年層を中心に長財布やアナログ腕時計の需要が高い傾向が見られた。
また、日本のブランドは「SEIKO」をはじめ、「G-SHOCK」「ISSEY MIYAKE」「UNIQLO」などが多くの国でランクインしている。FROM JAPANは、日本発祥ブランドについて「品質への信頼や機能性、デザイン性、コストパフォーマンスの高さなどが理由でリユース市場での価値が高まっている」と解説している。

米国
調査において、米国は最も取引件数の多い国。取引数が多いファッションブランドは、1位は「LOUIS VUITTON」、2位が「GUCCI」、3位が「CHANEL」、4位が「COACH」、5位が「UNIQLO」だった。前年の調査では「CHRISTIAN DIOR」が4位だったが、今回は「COACH」が4位に浮上し、「UNIQLO」も新たに上位5ブランドに入った。
「LOUIS VUITTON」では、1998年に誕生した「ヴェルニ」ラインの長財布が最も多く取引された。
FROM JAPANによると、米国の利用者層は20代が最も多いという。「世界的にキャッシュレス決済の普及により財布を使う機会が減少する一方、米国ではラグジュアリーブランドの財布をあえて持つトレンドが見られる。この背景には、SNSなどでバッグの中身を披露するコンテンツの流行や、2000年頃に流行したブランドやアイテムを取り入れ、レトロなスタイルを最先端のファッションとして楽しむトレンドがある」(FROM JAPAN)

香港
香港では、取引数が最も多いファッションブランドは前年に続き「Supreme」だった。これに次いで、「HERMES」「CHANEL」「LOUIS VUITTON」「CHRISTIAN DIOR」の順に取引数が多い。「Supreme」ではメンズのTシャツ、キャップ、ビーニー(ニット帽の一種)などの帽子が人気だったという。
FROM JAPANによると、香港は40代男性の利用者が多く、他国と比較すると高年齢で成熟した市場という。「バッグやジュエリーはラグジュアリーブランドを中心にブランド価値を重視する人が多い」(FROM JAPAN)

英国
英国では、「HERMES」「COACH」に続いて日本の時計ブランド「G-SHOCK」の取引数が多い。取引数4位は「Nike」、5位は日本のブランド「ISSEY MIYAKE」がランクインした。「ISSEY MIYAKE」は、英国では3年連続で同調査の5位以内にランクインしており、日本のブランドへの人気が示された。「英国ではネクタイに次いで腕時計の需要が高く、ランクインした『G-SHOCK』のほかに『SEIKO』『OMEGA』なども支持されている」(FROM JAPAN)

オーストラリア
オーストラリアでは、1位は2年連続で「COACH」、2位は日本の時計ブランド「SEIKO」、3位が「LOUIS VUITTON」、4位が「Chrome Hearts」、5位が「CHRISTIAN DIOR」だった。「SEIKO」は前年調査では4位だったが、2位にランクアップしたという。「オーストラリアの利用者では男女比が半々で、20~30代が大半を占めている」(FROM JAPAN)

オランダ
「GUCCI」「LOUIS VUITTON」「CHANEL」に続いて、4位が日本の時計ブランド「SEIKO」となっている。5位は「CELINE」だった。 オランダの利用者層は20代女性が最も多いという。

カナダ
取引数1位、2位が日本ブランドだった。1位は時計ブランドの「SEIKO」、2位がファッションブランド「UNDERCOVER」となっている。3位は「LOUIS VUITTON」、4位は「DIESEL」、5位は「CHRISTIAN DIOR」だった。「SEIKO」は前年調査では2位だったが首位に浮上。「UNDERCOVER」は新たに5位以内にランクインし、日本のファッションブランドへの人気がうかがえるという。「利用者層では20〜30代の男性が多く、アナログ腕時計やメンズのTシャツ、アウター、スニーカーなどが人気。アナログ腕時計の需要も高まっている。高い品質とリユースならではの高いコストパフォーマンスによって、日本の歴史ある時計ブランド『SEIKO』が支持されている」(FROM JAPAN)

台湾
台湾では、1位・2位・5位が日本のブランドとなっている。1位はファッションのラグジュアリーブランド「GRACE CONTINENTAL」、2位は下着ブランド「Wacoal」、5位は「UNIQLO」。3位は「LOUIS VUITTON」、4位は「CHANEL」だった。
FROM JAPANによると、台湾では40~50代女性の利用者が最も多く、レディースファッションやインナーを中心に取引されたという。

フランス
「GUCCI」、フランス発祥の「Chloe」、「OMEGA」に続き、4位が日本の時計ブランド「SEIKO」となった。5位は「PRADA」。フランスではバッグやアパレルと並んで、腕時計の取引が多かったという。「20代の男性利用者が最も多く、若年層を中心にアナログな高級腕時計への関心が高まりつつある。日本のリユース市場は、流通量の少ない希少モデルを入手しやすい点が評価されている可能性がある」 (FROM JAPAN)

シンガポール
1位が日本の「SEIKO」、2位が「CHRISTIAN DIOR」、3位が日本の「G-SHOCK」、4位が「HERMES」、5位が日本の「ISSEY MIYAKE」だった。「SEIKO」は前年調査に続いて今回も1位だったという。「シンガポールは30代男性の利用者が多く、特に時計とメンズファッションの取引が多くを占めた。限定品やヴィンテージ品の需要が高く、希少性やコレクター向け要素が強い商品が多く取引されている」。(FROM JAPAN)

ドイツ
ドイツでは、「GUCCI」「LOUIS VUITTON」「COACH」に続き、、4位が日本のファッションブランド「TORNADO MART」だった。5位は「adidas」、日本のデニムブランド「EDWIN」、日本のファッションブランド「HYSTERIC GLAMOUR」が同率で並んだ。「ドイツでは、日本発祥ブランドの取引が増加。日本のファッションブランドが持つ品質の高さとこだわりやセンスが相まって、購入者に支持されている」。(FROM JAPAN)

調査概要
- 調査エリア:米国・英国・オーストラリア・オランダ・カナダ・シンガポール・台湾・ドイツ・フランス・香港の計10の国と地域
- 調査対象者:「FROM JAPAN」から「楽天ラクマ」の商品を購入した海外ユーザー
- 調査期間:2025年1月1日~12月31日
- 調査実施機関:「楽天ラクマ」「FROM JAPAN」

