ファッションEC「fifth」事業をGSIクレオスがCODESHAREから買収
繊維や工業製品を輸出入するGSIクレオスは、CODESHARE(コードシェア)が展開するファッションEC事業「fifth」を買収した。
EC事業を手がける新設子会社のSHARE(シェア)を通じて、2023年4月1日に「fifth(フィフス)」事業を譲り受けた。新たにファストファッションECサイト「fifth」の運営を開始し、アパレルEC事業に本格参入した。
CODESHAREはECビジネスとECソリューションを展開するアパレルEC企業で、「fifth」は2013年4月に開設。売上高は初年度(2014年1月期)に約4億円で、次年度(2015年1月期)に約14億円と急成長を遂げた経緯がある。
「fifth」を中心としたファストファッションサイトの会員は約290万人。ファッション感度の高い女性をターゲットにロープライスなトレンドアイテムを提供してきた。
SNSの活用とインフルエンサーマーケティングを強みとする「fifth」業はGSIクレオスグループの今後のEC事業拡大に寄与すると判断。SHAREを通じた買収でアパレルEC事業への本格参入を決めた。
GSIクレオスは近年、素材力や企画力を活かした自社ブランドを展開。ECやTV通販などのダイレクトマーケティングに力を入れている。
GSIクレオスグループの祖業は繊維事業商社。商品開発力・調達力、CODESHAREから引き継いだECビジネスのノウハウを融合し、「fifth」を女性のライフスタイルを応援する提案型総合ファッションサイトへと発展させる。3年後には売上高30億円をめざす。
今後は、「もっと自由に、もっと楽しく、ファッションを届けたい」をコンセプトに、「fifth」ブランドをリブランディングするという。また、ECサイトを媒体とした広告事業、ECサイトで蓄積したデータを活用した取引先への提案など、新たなビジネス展開の可能性も模索する。