鳥栖 剛[執筆] 7/29 10:00

日本貿易振興機構(JETRO、ジェトロ)は7月26日、2024年版の「世界貿易投資報告」を発表し、海外のEC小売市場についても報告した。

JETROでは、eMarkterの推計に基づき2023年の世界のEC小売市場規模は前年比10.0%増の5兆8211億ドルだった報告。2024年以降も右肩上がりが続くと予測し、小売全体に占めるECの割合は2024年に2割を超える見込みとした。

2023年のEC小売市場のシェアは中国が51.3%、米国が19.3%と2国で約7割を占める。成長率では新興・途上国・地域が目立ち、東南アジアや中南米、中東諸国で急速な市場拡大をみせているとしている。

新興・途上国・地域の成長率が目立つ(画像はJETROの報告書から編集部がキャプチャ)

越境ECの利用状況についても説明。eMarkterの推計に基づき越境EC利用者は増加を続け、2023年には上位10カ国合計で約5億7300万人に上ると報告している。

直近で越境EC取引で利用したプラットフォームについては、国際郵便機構の「Cross-Border E-Commerce Shopper Survey 2023」から報告。これによると米国のアマゾンが24%でトップ。中国のアリババ・アリエクスプレスが16%、シンガポールのSHEINが9%で3位、4位に中国発のTemuとeBayがそれぞれ7%で並んだ。なお「Temu」は2023年のショッピングアプリのダウンロード数で世界1位となったとしている。

SHEIN、Temuは直近で利用した越境ECの上位に(画像はJETROの報告書から編集部がキャプチャ)
SHEIN、Temuは直近で利用した越境ECの上位に(画像はJETROの報告書から編集部がキャプチャ)
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