働く20~30歳代女性に聞いたSNS利用実態。利用1位はインスタ、2位はX、投稿ユーザーの約7割が購入品について発信
ECモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは9月10日、「働く女性の商品レビューとSNS活用に関する調査」の結果を公表した。これによると利用するSNS1位はInstagramで、SNS投稿をするユーザーの約7割が購入品について発信していることがわかった。
調査は8月26日~28日にインターネット調査を実施。調査対象は全国の20歳代~30歳代の働く女性でSNSを利用している計500人。そのうち、商品購入後に商品サイトに5回に1回以上レビュー・口コミを投稿する人は250人。
使っているSNSについてはは20歳代・30歳代ともに1位は「Instagram」、2位が「X」、3位が「YouTube」だった。「TikTok」は20歳代で36.4%、「Facebook」は20歳代が10%、30歳代で20%だった。1日あたりのSNSの利用時間は「1時間以上2時間未満」が22.6%。
SNSを利用する目的は「情報収集」が80.8%で1位。次いで「息抜き」(57.0%)、「娯楽として」(46.2%)が続いた。「発信・投稿」と回答した人は4割弱。約6割は閲覧用、いわゆる“見る専”でSNSを使っているようだ、
SNS利用目的の回答を「商品サイトによくレビューを投稿する人」とそうでない人に分けて比較した。よくレビュー投稿する人は「発信・投稿」が56.8%で、レビュー投稿しない人の22.4%と大きな差がある。「友人・知人との話題を得るため」の回答割合も大きな差があり、よくレビューを投稿する人は誰かに何かを発信しようとする意識が強い傾向が見られた。
SNSで発信・投稿をしている人を対象に、発信・投稿を行うSNSについて聞いた。「Instagram」(84.3%)「X」(84.3%)が同率で1位に。利用率1位だった「Instagram」に、投稿率ではXが並ぶ結果となった。
SNS投稿をする際の、公開範囲についても調査。どのSNSも、非公開よりも全体公開で投稿している人の方が多かった。
また日頃から商品サイトにレビューを投稿している人の方が、SNSでも全体公開で発信する傾向にある。
全体公開で投稿をする理由は、「好みが合う人の共感を得たいから」が40.3%でトップ。次いで「たくさんリアクションが欲しいから」(37.0%)となった。全体公開は誰でも閲覧できることから「推しに見てもらいたい・繋がりたいから」(13.6%)という回答も一定数集まった。
全体公開でSNS投稿をしない理由についても聞いた。「個人情報の特定が心配だから」「身近な人からリアクションがもらえればよいから」「大勢に知らせたいことがないから」という回答が上位となった。
SNS投稿をする人のうち、SNSで購入した商品について投稿したことがあるかを聞いたところ、約7割が投稿している。頻度は「毎回投稿する」(23.2%)、「たまに投稿する」(47.5%)となった。
商品サイトによくレビューを投稿する人の回答に絞ってみると、「毎回投稿する」(30.3%)、「たまに投稿する」(52.8%)となり全体より頻度が高い傾向に。8割以上がSNSでも購入した商品について投稿していることがわかった。
一方、あまり商品レビューを投稿しない人のうちSNSで購入した商品について「毎回投稿する」の回答は5.4%、「たまに投稿する」(33.9%)と少ない傾向だった。
商品サイトにレビューを投稿する理由についても調査。トップは「商品の魅力を伝えるため」(48.0%)だった。
購入した商品についてSNSに投稿する理由も聞いた。レビューをよく投稿する人では「商品の魅力を広めるため」が49.2%で1位。一方、商品レビューをあまり投稿しない人は、「商品を購入したことを伝えるため」(45.5%)が1位と考え方の違いが浮き彫りになった。そのほかの傾向としては「購入を悩んでいる人のため」という人は、レビューをあまり投稿しない人は0だったが、レビューをよく投稿する人では24.6%と大きな差があった。
SNSに投稿された商品レビューを参考にするかについて聞いた質問では、75%が「参考にする」と回答。SNS上のレビュー・口コミは、多くの人にとっては参考になる情報であり、商品の新たな魅力や使い方を知るきっかけにもなっているようだ。