鳥栖 剛[執筆] 4/17 9:30

オンワードホールディングスの2025年2月期におけるEC事業の売上高は前期比9.2%増の516億5900万円だった。EC化率は同横ばいの29%。

EC売上高の内訳は、自社ECが同3.6%増の421億4100万円、他社ECモール売上が同43.5%増の95億1800万円。ブランド複合型ショップ「オンワード・クローゼットセレクト」、OMOサービス「クリック&トライ」が好調だった。ブランドではオンワード樫山がEC専業からスタートしたブランド「アンフィーロ」の前年比2倍の売上拡大を達成したほか、第3四半期から「ウィゴー」を連結したことも寄与した。

オンワードのEC売上は9.2%増の516億円、EC化率29%、自社EC比率は81.6%【2025年2月期】
オンワードHDの販路別売上高(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

2025年2月期連結売上高は、同9.9%増の2083億9300万円。EC売上高における自社ECの売上比率は同4.4ポイント減の81.6%。「ウィゴー」がリアル販路の比率が高いほか、他社モール依存比率が高く、自社EC売上比率はマイナスとなった。「ウィゴー」事業については今期(2026年2月期)、現状20%のEC化率を30%に引き上げ、自社ECサイトを重点的に強化する。

公式ECサイト「ONWARD CROSSET(オンワードクローゼット)」の商品を、実店舗で試着して取り寄せるOMOサービス「クリック&トライ」の導入店舗数は、2024年2月期末から16店増の413店舗。導入率は同6ポイント増加の64%となった。予約点数は同約15%増の28万2000点と好調に推移した。また「クリック&トライ」導入店舗の売上高は未導入店舗と比べ前期比で15%上回った。

オンワードのEC売上は9.2%増の516億円、EC化率29%、自社EC比率は81.6%【2025年2月期】
OMO施策の導入が進んだ(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

※記事初出時の本文内、EC化率と自社EC売上比率の数値に誤りがあり、4/17 17時45分に修正いたしました。お詫びして訂正いたします。

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