高野 真維[執筆] 4/17 10:00

家具・インテリアのECや店舗販売を手がけるアクタスは、LINE公式アカウントの運用に力を入れており、2023年2月~2024年1月と2024年2月~2025年1月の期間を比較すると、LINE経由のEC購買金額は11倍、自社ECサイトへの流入は4倍(※)の成果につながった。

アクタスは、LINEを起点としたライトユーザーとのオンライン接点構築とECサイトへの利用を促進。2025年4月現在、LINE公式アカウントの友だち数は約4万人を抱える。

アクタスのLINE公式アカウント運用効果
アクタスのLINE公式アカウント運用効果

ECサイトでカゴ落ちした商品をLINEで通知するなど離脱ユーザーへのリマインド施策を実施。この結果、カゴ落ち配信からの売り上げが、LINE経由のEC売上全体の2割超を占めるようになった。

カゴ落ち商品をLINEでリマインドし、ECサイトへの再訪問を促す
カゴ落ち商品をLINEでリマインドし、ECサイトへの再訪問を促す

LINE経由の購買のうち、約5割は「リッチメニュー」からの流入。リッチメニュー内に「オンラインショップ」ボタンを設けることで、ユーザーがECサイトに簡単にアクセスできるブックマーク機能としての役割を果たしている。

LINE公式アカウントの「リッチメニュー」にECサイトにつながるボタンを設置。流入を促している
LINE公式アカウントの「リッチメニュー」にECサイトにつながるボタンを設置。流入を促している

LINE公式アカウントからの定期配信は週例。ユーザーが定期的にLINEトークを開く動機付けをするため、配信前に「リッチメニュー」の商品画像を変更し、ユーザーへ新鮮さ、目新しさの印象を与えるようにしている。

なお、キャンペーン実施時は、顧客がいつでも利用可能なクーポンにアクセスできるよう、「リッチメニュー」に「クーポン」ボタンを設置し、顧客体験アップを図っている。

アクタスのLINE公式アカウントの「友だち」の登録経路は店頭が約5割、ECサイトからが約5割。LINEは、特にライトユーザーと継続的につながる情報接点と位置付け、日々の配信でエンゲージメントを高めている。現在はセールをきっかけにECサイトの利用につながっているという。

アクタスでは従前、家具などの大型商品を購入する顧客は公式アプリをダウンロードする比率が高いものの、生活雑貨などを中心に購入するライトユーザーはアプリ会員の登録率が約2割にとどまっていた。そのため、残り8割のユーザーとは継続的にコミュニケーションできる接点が構築できていない状況だったという。

顧客のLTVの最大化とリピート購入による売上アップをめざすなかで、特にアプリ登録率の低いライトユーザー向けのCRMとしてLINE公式アカウントの活用を決めた。

アクタスのマーケティングチーム担当者は次のようにコメントしている。

今後はOMO推進とCDP(顧客データプラットフォーム)構築のなかでLINE友だちのIDデータも連携し、行動解析の精度をさらに高めることで、1人ひとりに最適化されたコミュニケーションと体験の提供をめざす。また、店舗スタッフと連携したLINE友だち獲得施策を強化し、オンラインとオフラインの顧客接点のシームレス化を進める。

アクタスは「LINE」強化施策にあたり、Micoworksが提供するLINEマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を導入した。

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