「ロコンド」「マガシーク」などのジェイドグループ、取扱高は75%増の504億円。「MAGASEEK」「d fashion」はダウントレンド
靴やアパレルのECサイト「LOCONDO.jp」やファッションモール「MAGASEEK」「d fashion」を運営するジェイドグループの2025年2月期における商品取扱高は、前期比75.6%増の504億100万円となった。マガシークのM&Aで大きく取扱高を伸ばした。
取扱高の内訳はECモール事業が前期比63.8%増の255億8100万円。プラットフォーム事業が同149.2%増の183億6500万円。ブランド事業は13.1%増の64億5300万円。ECモール事業ではマガシークのM&Aでアクティブユーザー数が大幅に増加した。ただ、アクティブユーザー数は減少傾向にあるといい、クロスセルの効果最大化によって復調をめざす。
マガシーク統合の進捗「ほぼ完了」
マガシークとの統合の進捗について、ほぼ全ての領域で完了したという。ただ、IT分野の統合はもう1年かかる見込み。ロコンドとマガシーク間の在庫共有「マガロ連携」により2024年9月から在庫共有が始まったものの、結果を出すには至っていないとした。
今期はシステム統合を100%完了させることに加え、UI/UXの見直しなどで「マガロ連携」の効果最大化を最優先事項とするという。
統合コストや特損で2025年2月期業績は増収減益
2025年2月期における売上高は前期比44.0%増の192億3100万円。営業利益は同8.9%減の15億3500万円。経常利益は同9.0%減の15億5100万円、当期純利益は同49.1%減の5億900万円だった。
利益面では短期的なマガシークの統合コスト、リーボックのコラボ商品の先行費用負担で約5.6億円のコスト増になった。加えて、倉庫・本社集約により特別損失を4億7200万円計上したことで純利益が大幅に減った。一方、マガシーク統合は順調に進行するなどし、第4四半期からは利益率の向上につながっているという。
2026年2月期は取扱高450億円を計画する。「MAGASEEK」「d fashion」の取扱高水準がさらにダウンし、マイナス成長が続くと見込む。
加えて、自社EC運営支援の「BOEM」は契約終了の影響で取扱高50億円減に。営業利益は15億円と見込んでいるが、積極的なM&Aや「マガロ連携」の推進で計画を上回るようめざすとしている。