店頭よりもECを選ぶ理由は「価格の安さ」「ポイントで買える」。重視するポイントは「送料」【EC利用時の消費者心理】
マイボイスコムが実施した「オンラインショッピングの利用」に関するインターネット調査によると、直近1年以内に利用した通販の申し込み手段は、「インターネット(パソコン)」が74.2%だった。オンラインショッピングを利用する理由は「価格が安い」が最も多い。ECサイト利用時に重視する点は「送料が安い・無料」が70.3%となり、突出して多かった。
調査対象はマイボイスコムが運営するアンケートサイト「MyVoice」のアンケートモニター8947人で、調査期間は2025年4月1日~7日。
ECでスマホを利用する割合は増加傾向
通信販売利用経験者(約85%)が、直近1年以内に利用した通販の申し込み手段は、「インターネット(パソコン)」が74.2%だった。「インターネット(スマートフォン)」は50.6%で、これまでに実施してきた同調査結果と比べると増加傾向にあるという。
店頭よりもECの理由、最多は価格の安さ
直近1年間にオンラインショッピングを利用した人に、店頭ではなくオンラインショッピングで購入する場面を聞いたところ、最も多かったのは「価格が安い」で63.2%、続いて「たまったポイントで商品が買える」が40.8%、「クーポンやキャンペーンなどがある」が34.5%、「持ち帰りしにくいものを購入する」が30.6%だった。
「クーポンやキャンペーンなどがある」を選んだ人は女性の若年層で比率が高く、「自分の都合のよい時間に購入したい」を選んだ人は、男性10〜30代や女性10代・20代で低くなっているという。

利用時の重視点は「送料が安い・無料」が最多
直近1年間にオンラインショッピングを利用した人の、ショッピングサイト利用時に重視する点は、「送料が安い・無料」が最多で70.3%、続いて「商品価格」「豊富な品揃え」が各60%台だった。
「割引サービス、キャンペーンなどが充実」「商品の説明がわかりやすい」「クチコミ・レビュー」「検索がしやすい」は女性で比率が高く、男女差が大きくなっているという。
PCからのEC利用は「1年間に10回以上」が約半数
調査結果によると、直近1年間にパソコンでオンラインショッピングを利用した人のうち、10回以上利用した人は5割弱。スマートフォン・携帯電話でオンラインショッピングを利用した人では、10回以上利用した人は4割弱だった。
最も多い購入品は「食料品、飲料、アルコール」
直近1年間にパソコンからオンラインショッピングを利用した人に、購入したものを聞いたところ、最も多かったのは「食料品、飲料、アルコール」で53.2%、続いて「衣料品」が44.2%、「書籍・雑誌・コミック(電子版以外)」が33.6%だった。
「食料品、飲料、アルコール」に続いて、男性は「パソコンなどコンピュータ関連機器」「家電製品、AV機器・カメラ、スマートフォン、携帯電話」が多い傾向だったという。
女性は「食料品、飲料、アルコール」に次いで、「衣料品」「化粧品、美容用品」が続いたという。

スマホ利用では「衣類小物、装飾品」「化粧品、美容用品」が上位
直近1年間にスマートフォン・携帯電話からオンラインショッピングを利用した人に、購入したものを聞いたところ、「食料品・飲料・アルコール」が最多で47.2%、続いて「衣料品」が42.1%、「靴・バッグなど衣類小物、装飾品など」が27.4%、「生活用品(日用品、台所用品など)」が26.6%、「化粧品、美容用品」が25.6%だった。
女性では、「化粧品、美容用品」が4割強と高く、女性10~50代では「衣料品」が1位だったという。
パソコンから購入するものの順位と比べて、「衣類小物、装飾品」「化粧品、美容用品」は上位に、「パソコンなどコンピュータ関連機器」「修理用具・DIY、園芸用品、手芸用品など」は下位に位置している。

調査概要
- 調査対象:マイボイスコムが運営するアンケートサイト「MyVoice」のアンケートモニター8947人
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2025年4月1日~7日