1Qで売上は2倍成長、営業利益は2億円増のリカバリーウェア「TENTIAL」。成長の秘訣は?

リカバリーウェア「BAKUME」などを展開するTENTIALは、テレビCMなどのマスプロモーションにより認知拡大が想定よりも進み、新規獲得件数が増加したという。また、積極的に新商品を投入し、既存顧客のリピート購入も安定的に拡大した。認知拡大により広告効率が改善したことが大幅増益を後押しした。

鳥栖 剛[執筆]

6月23日 6:30

リカバリーウェア「BAKUNE」などを展開するTENTIALが高成長を続けている。

2025年2月に東京証券取引所グロース市場へ新規上場。2025年1月期通期の売上高は前期比137.3%増の128億3700万円、営業利益は同206.9%増の14億5200万円、当期純利益は同109.4%増の10億6100万円と大躍進。

その好調を維持しており、決算期を1月から8月に変更した2025年8月期第1四半期(2025年2~4月期)の売上高は同129.9%増の28億5100万円。営業利益は1億8900万円(前年同期は1200万円の赤字)、経常利益は1億8500万円(同1400万円の赤字)、当期純利益は1億3100万円(同900万円の赤字)だった。

リカバリーウェア「BAKUNE」などを展開するTENTIAL。成長の秘訣は?
営業利益は前年同期比で2億円増(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

2024年末から実施したテレビCMなどのマスプロモーションで認知拡大が想定よりも進み、新規獲得件数が増加。また、積極的に新商品を投入し、既存顧客のリピート購入も安定的に拡大した。加えて、非定番商品の売り上げも想定よりも伸長したという。

利益面はドライバーである広告費を適切にコントロール。成長を実現しながらも収益性の改善につなげた。認知拡大により広告効率が改善したことが大幅増益を後押しした。

チャネル別売上比率はECが74.7%、直営店舗が14.7%で、自社チャネル売上高が全体の89.4%を占有している。自社ECでは、ECサイトにおけるブランド体験や効率的なCRMが可能な自社ECへの注力を継続。春夏アイテムの発売を記念した「SPRING CAMPAIGN」を実施し、売上拡大に貢献したという。 モール分野では3月の楽天スーパーセールなど大型イベントが売上拡大に寄与。直営店舗は1Q中に4店舗を新規オープン、2025年3月には「TENTIAL 丸の内」をリニューアルオープンした。

リカバリーウェア「BAKUNE」などを展開するTENTIAL。成長の秘訣は?
ECと直営店舗の売上が89.4%を占める(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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