大嶋 喜子[執筆] 6:30

カウシェが実施した「物価上昇に関する消費者意識調査」によると、回答者の約8割が家計負担を実感しており、物価上昇によって「ネットを使った購入を始めた」という割合は14.1%だった。

調査対象はカウシェの買い物アプリ「カウシェ」を利用するユーザー1053人(全国)。調査期間は2025年9月25〜26日。

99%が家計負担を実感

帝国データバンクの発表によると、2025年10月は2025年で2番目に多い値上げ月となり、2025年全体の値上げ品目数は2年ぶりに年間2万品目を超えた。

カウシェはこうした状況を背景に調査を実施。値上げによる家計への負担を感じているかを聞いたところ、最も多かったのは「とても感じている」で81.6%、続いて「多少感じている」が17.7%、「あまり感じていない」が0.8%だった。「とても感じている」「多少感じている」を合わせると99%が家計負担を実感している。

値上げによる家計への負担を感じているか
値上げによる家計への負担を感じているか

節約の中心は食費

家計のやりくりで一番削ったものは「食費・外食費」が最多で47%、続いて「趣味・レジャー」が30.1%だった。生活に欠かせない支出のなかでも、まず食卓から見直す動きが見られた。

家計のやりくりで一番削ったもの
家計のやりくりで一番削ったもの

「米」と「野菜」の値上げが最も影響

最も値上げの影響を感じる食品は、「米」が最多で63.8%、続いて「野菜」が14.6%、「お菓子・飲料」が7.1%だった。

最も値上げの影響を感じる食品
最も値上げの影響を感じる食品

価格メリットを重視した消費行動にシフト

生活の中で値上げによって変えたことを聞いたところ、最も多かったのは「まとめ買い・特売を意識するようになった」で57.5%、続いて「賞味期限間近品などを買うようになった」が48.8%、「外食を減らした」が47.3%、「規格外野菜・訳あり品を買うようになった」が43.2%だった。

「ネットを使った購入を始めた」は14.1%だった。

生活の中で値上げによって変えたこと
生活の中で値上げによって変えたこと

生活者の“節約疲れ”と“前向きな工夫”

最近、値上げで困ったこと・工夫していることについて聞いたところ、「安い時に必要な分だけ買うようにしている」「備蓄米に移行してみている」「見切り品を利用している」「パンや麺に切り替えたり、雑穀や麦を混ぜてかさ増ししている」といったコメントがあがった。

調査概要

  • 調査期間:2025年9月25日〜26日
  • 調査方法:インターネット調査 
  • 調査対象:お買い物アプリ「カウシェ」を利用するユーザー1053人(全国)
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