鳥栖 剛[執筆] 9:00

家計簿アプリ「Zaim」などを展開するくらしカンパニーグループのくふう生活者総合研究所は4月3日、「家計の見直し・節約」についての調査結果を公表した。

約9割が「家計の見直しの必要がある」と回答。理由は「物価上昇」が約9割、「老後資金の不安」が約5割となった。「食費」を見直したい回答者が7割以上と圧倒的で、日用品、水道光熱費が4割超だった。そのほか、家計の見直しは「取りかかるまでのハードルの高さ」がネックになっていることがわかった。また約3割が「家計簿をつけたい」と回答。2割以上が「投資」「副業」への関心があった。

直近1年の家計や生活状況の変化

「悪くなっている」(24.8%)「どちらかというと悪くなっている」(36.7%)を合わせて61.5%が「悪くなっている」と回答した。

物価上昇で9割が「家計の見直しの必要がある」。見直すのは「食費」が7割超、日用品・水道光熱費が4割超
6割強が家計や生活状況の悪化を実感

「家計の見直し」の必要性

「とても感じる」(46.6%)「やや感じる」(42.4%)を合わせて89.0%が「家計の見直しの必要性を感じている」と答えた。

物価上昇で9割が「家計の見直しの必要がある」。見直すのは「食費」が7割超、日用品・水道光熱費が4割超
家計の見直しの必要性を感じる人が約9割に

家計を見直す理由は「物価の上昇が続いているから」が89.3%と断トツのトップ。「老後資金が不安だから」(55.3%)「貯蓄を増やしたいから」(40.1%)「生活に余裕がないから」(37.2%)と続いた。

物価上昇で9割が「家計の見直しの必要がある」。見直すのは「食費」が7割超、日用品・水道光熱費が4割超
家計見直しを必要と感じる理由1位は物価上昇

見直したい家計の項目

米や野菜など食料品の価格高騰が影響を与えていることから「食費」が72.8%と圧倒的に多かった。「日用品費」(42.9%)「水道光熱費」(42.1%)「通信費」(36.9%)と続いた。

物価上昇で9割が「家計の見直しの必要がある」。見直すのは「食費」が7割超、日用品・水道光熱費が4割超
見直し項目トップは「食費」、次いで「日用品」「水道光熱費」

家計の見直しの課題

「何から始めたらよいかわからない」(38.3%)「面倒くさい・後回しにしてしまう」(38.0%)がそれぞれ約4割。また「計画を実行できない・続かない」(30.8%)「現実を直視したくない」(27.7%)が約3割と、取りかかる段階でのハードルの高さを感じている回答者が多い。さらに「今以上に切り詰める余裕がない」(30.2%)と限界を感じている回答者は約3割、「家族の協力が得られない」(13.3%)といった声もあがった。

物価上昇で9割が「家計の見直しの必要がある」。見直すのは「食費」が7割超、日用品・水道光熱費が4割超
見直し課題には「何から始めたらよいかわからない」「面倒くさい・後回しにしてしまう」がツートップ

家計やお金に関することでやりたいこと・挑戦したいこと

「家計簿をつける」が29.1%で最多だった。「ライフプランを立てる」(24.8%)「家族で家計状況の共有」(19.1%)も上位にあがり、お金にしっかり向き合いたいという気持ちを持つ回答者が多いようだ。また「投資」(24.9%)や「副業・複業」(24.8%)など、資産運用や収入を増やすことにも関心が高い。

物価上昇で9割が「家計の見直しの必要がある」。見直すのは「食費」が7割超、日用品・水道光熱費が4割超
「家計簿をつけたい」人が3割弱

調査概要

  • 調査テーマ:「家計の見直し・節約」について
  • 調査エリア:全国
  • 調査対象者:家計簿サービス「Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー合計6163名
  • 調査期間:2025年3月19日(水)〜3月21日(金)
  • 調査方法:インターネットによる調査
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