2014年9月にGMOメイクショップが提供を始めたリピート通販向けシステム「MakeRepeater(メイクリピーター)」は、「MakeShop」の利用事業者を中心に800店舗で導入されている。現在も導入者数は増加中で、2015年9月までには1000店舗を超える予定という。導入者が取り扱う商材は健康食品や化粧品に限らず、幅広い事業者が「メイクリピーター」を使ってリピート顧客拡大につなげている。
誰もが使えるように。あえて使える機能を限定
「メイクリピーター」の最大の特徴は、日々の運営で忙しいEC事業者が時間と手間をかけずにリピート対策に取り組めるよう、分析からHTMLメール作成、メール配信までを簡単に行える設計にしている点。
複雑になりがちなCRMツールだが、あえて機能を詰め込み過ぎないようにしている。誰もが使いやすくするためだ。シンプルにすることで忙しいネットショップ担当者が余計な作業を行わずに、必要な設定だけ利用できるように設計。効果が出やすいようにした。
「メイクリピーター」にはあらかじめリピート通販のための「分析の型」が組まれている。店舗のデータをつなげるだけで自動的に分析が完了。その後は、分析結果から見えてきた顧客セグメントごとにシナリオを作り、メールをセットするだけで顧客育成に必要なシナリオメールを配信できる。
CRMのシステムの多くは「これもできる。あれもできる」といったように、必要以上に多種多様な機能が盛り込まれている。中小のECサイトは受注対応やサイト更新などで手一杯。そのため、じっくり腰を据えて分析して販売できる環境にはない。まずは、これだけすれば売り上げが確実に伸びますよ、というシステムを提供する必要があると考え、「メイクリピーター」の提供を始めた。(ECコンサルタント・立川哲氏)
サービスを提供しているなかで、中小のECサイトから特に支持を得ているのがHTMLメールを簡単に作成できる機能だという。
中小ECサイトの場合、いまだにテキストメールで配信していることが多い。「メイクリピーター」は簡単にHTMLメールを作る機能があるため、これを使うだけでメルマガの開封率が上がるケースが多い。(同)
「メイクリピーター」は2015年5月、楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピングなど多店舗の注文データを自動で取り込む自動多店舗連携ツールの提供を開始。これにより、複数店舗における顧客や売り上げ分析が一元化できるようになった。今後も連携できる外部システムを増やしていく考えだ。
導入店舗が800社を超えたことで、寄せられる要望も増えている。今後は、実店舗とECサイトを横断するオムニチャネルでの活用など、利用企業の要件に応じたカスタマイズにも柔軟に対応していくとしている。
会社名 | GMOメイクショップ株式会社 |
サービス名 | MakeRepeater |
サイトURL | http://www.makerepeater.jp/ |
提供価格 | ■MakeShop利用者プラン |
対象となる通販事業者の年商規模 | 50万円 ~ 1億円 |
現在システムを利用しているサイト名(3サイトまで) | サントリーグッズバー |
黄桜 | |
FAKETOKYO | |
アピールポイント | 「MakeRepeater」は、ネットショップの「リピーター育成に必要な3ステップ(分析・メール作成・メール配信)」を簡略化することで、負担をかけずリピート売上拡大を実現するマーケティングツールです。 楽天、MakeShop、フューチャーショップ2、EC-CUBEなど主要EC構築サービスの注文データを自動で、かつ多店舗分もまとめて取り込み、マーケティングの一元化も実現します。 |