定期販売通販システム「たまごリピート」に「頒布会」機能を実装、テモナがCRM機能を拡充
EC企業の頒布会の利用を幅広くするとともに、頒布会市場の拡大も見込む
通販支援サービスを展開するテモナは5月28日、提供する定期通販システム「たまごリピート」に「頒布会」機能を追加した。現状、頒布会機能を持つショッピングカートは少なくないが、機能不足が多く同機能を利用しているEC企業は頒布会による売り上げを伸ばせていないという。「たまごリピート」が強みとする顧客との関係作りCRM)の機能を活用することで、「頒布会」で売り上げを伸ばせるようにする。
「たまごリピート」は、定期購入に特化したショッピングカート付き通販システム。定期販売におけるクレジットカード継続決済、ステップメールなど、CRMの機能を多く搭載。定期通販に強いサービスとして、導入EC事業者を増やしている。
「頒布会」機能を実装したことで、定期購入を続けた回数や申し込み時期に応じて提供する商品を変えることができるほか、商品ごとに配達周期を決めることもできるようになった。
「頒布会というと、食品などで利用しやすいように思われるが、健康食品でも活用が可能だ。例えば、6か月間の体質改善プログラムを提供して、時期に合った健康食品を提供するなど、考え方次第でいくらでも使うことができる」(佐川隼人社長)。
頒布会機能を追加することで、頒布会市場の拡大を進める考え。「キュレーションECなどで注目されている頒布会だが、実際は月に百万円前後しか売れていないところがほとんど。『たまごリピート』のCRM機能を活用することで、頒布会でも月商1000万円を超える売り上げを作れるという事例をまずは作っていき、それを事例として紹介することで、多くのEC事業者が参入するようにしていきたい」(同)としている。
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キュレーションECとして、注目を集める頒布会だが、実際に取材をしてみると月商100万円に届かないという事業者が多く、注目を集めている割には売り上げが小さいと以前から感じていた。
頒布会そのものがそれほどの市場規模しかないのか、やり方が悪いのかはこれまで判断できなかったが、佐川社長はやり方が悪かっただけだと断言する。
頒布会は特徴を出せれば中小のEC事業者でも勝負できるだけに、市場が拡大してくれば大手の寡占化を防ぐこともできる。このサービスにより、頒布会市場の拡大につながるのか注目していきたい。