森野 誠之 2016/11/22 8:00

Google アナリティクスを必死に覚えるよりも、ちょっとした費用を払ってAIにショップの分析をお任せしてしまった方が早いかもしれません。クリエイティブや写真など、人間が時間をかけるべきことに注力した方がもっと伸びると思います。

サイト改善はAIに任せた方が早いかも

AIを用いたECサイト改善で「商品力に左右されるEC」から脱却へ WACULの大津さんと語る|ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3741

まとめると、

  • 「AIアナリスト」の解析結果から、効果的な導線がわかる
  • 「AIアナリスト」を実装した約46%が、予測していた成果を上回っている
  • カートへの到達率と購入率も別々に出せる

例えば、一覧ページのパフォーマンスがよくないというデータが出ることがあります。トップから入った場合でも、詳細から入った場合でも、一覧ページを見るとすごくマイナスに働くということです。このような場合にAIアナリストを設定し、検索軸やどういう機能を使った一覧なのか、値段、人気、色で絞ったりというように、1つひとつURLでグループ分けしてみます。すると、どの結果がプラスに働き、マイナスに働くのかがわかってきます。

─WACUL 代表取締役 大津 裕史氏

拙記事で恐縮ですが、人工知能によるWebサイト解析「AIアナリスト」を手がける株式会社WACUL(わかる)の大津氏との対談記事です。

AIの良い点は進化するところにありますので、今は分からないことが分かってくることも楽しみではあります。

忙しいネットショップ担当者にとってはAIがアドバイスしてくれて、それが成果につながれば万々歳ですよね。アクセス解析に時間がかかっているショップは導入を検討してもいいと思います。

「カートに入れる」という行為がない世界

Google Assistant搭載デバイス「Google Home」レビュー|SEMリサーチ
http://www.sem-r.com/google-2010/20161118091717.html

まとめると、

  • Googleの音声アシスタントデバイス「Google Home」は、Googleアカウントを紐付けてWi-Fiを設定すれば使用できる
  • 2016年11月現在、対応しているのは英語(米国)のみ
  • 文法の間違いは補正してくれる
  • 複数人で使用する場合の使用方法は不明

Apple Siri や Microsoft Cortana、Google Now と決定的に違うことは、コンピューターのために正確に発話してあげようという意識が不要なほどに、きちんと理解してくれることです。近くのテレビを視聴しているという騒音がある中で、普通に人に話しかけるような感覚で質問しても Google Assistant は理解して回答してくれます。確かに自然かつ直感的なインターフェースです。

今後、デリバリーサービスや宿泊予約など、さまざまなサービスが Google Home に対応してアシスタント的に音声で取引ができるようになると世界が変わりそうです。

本当に世界が変わりそうな予感ですよね。こちらの記事にもあるように、言語の壁がなくなる日も近づいています。

検索キーワードにも音声入力らしきものも増えていますので、Google アナリティクスやリスティング広告の管理画面でご確認を。

あなたのショップの地域特性は?

【通販の都道府県ランキング】最もお金を使う地域は? スマホEC利用率が高いのはどこ?|ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3682

まとめると、

  • 年間通販利用金額、利用率の1位は東京
  • スマホでの通販利用率は沖縄、PCでの通販利用率は北海道が1位

パソコンはちょっと難しそうな感じがしますが、スマホは簡単な操作で誰でも扱えるもの。おおらかな沖縄や九州の人たちにピッタリだからスマホ利用率が高いのでしょう。逆に、北海道の人たちは何事にも几帳面、特に支払いなどについてはキチンとしているため、スマホよりもパソコンを利用していると思われます。

—県民性研究家・矢野新一氏による「通販にみる県民性分析」

こうした県民性のデータは皆さんのショップではどうなっているでしょうか? 広告の出稿量を都道府県で調整してもいいかなと思います。

関連記事

EC全般

楽天サーチに異変!「価格比較が強まる」傾向に | コマースデザイン
http://www.commerce-design.net/blog-staff/161117-rsearch/

まだまだ仕様が確定していませんが、影響が大きそうな変更です。

楽天、おひとり様向けクリスマス特集コンテンツ「ひとりぼっちで過ごすボチ郎のひとリマス」公開|MarkeZine
http://markezine.jp/article/detail/25607

クリスマスプレゼントの検索は11月、購入は12月がピーク【Criteo調べ】|ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11954/

子どもと話しながら検索して直前に買うという流れでしょうか。

「広告が高くて買えない」ECサイト必読!検索キーワードから課題を探す16のチェックポイント|ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3808

知恵を出せばわかってくることがあります。広告がダメだと思わないこと。

ヤマト運輸に労基署が是正勧告、元ドライバー「アマゾンを扱うようになって人手不足」|弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_5/n_5357/

LINEトークで再配達依頼、ヤマト運輸が問い合わせ機能を強化 | 通販通信
http://www.tsuhannews.jp/...

再配達をできるだけ減らせるような仕組みもありますが、根深い問題です……。

業界初の下取り割引サービス「買い替え割」を開始 | 株式会社スタートトゥデイ
http://www.starttoday.jp/?p=17791&cat=31

先日のツケ払いに引き続き、今度は下取り割引。どんどん攻めてきます。

Yahoo!ショッピング、Tポイントが”毎日10倍”に|ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12168/

Yahoo!ショッピングは引き続きポイント攻勢です。

注文から1時間以内に配送 Amazon「Prime now」、東京23区全区が対象に|ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/15/news099.html

Amazonは利便性の追求。

ロコンド、2017年に上場を計画か | Shopping Tribe
http://shopping-tribe.com/news/34210/

黒字化したと思ったら上場!

今週の名言

現代人は「いつでもつながっていること」が当たり前になってますが、実は「止まる時間」への需要が高まっていたのです。

日本一人口の少ない鳥取県が、自県の可能性を再発見するために行ったこととは? 弱さは共感を生む|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/107436

流行るものがある一方で、その裏側の需要もあります。常に裏表を意識しましょう。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]