Amazonで月商3000万円を突破した食品ECサイトの売上UP施策
食品で売り上げを伸ばしているAmazon出品者が増えている。うなぎのネット販売などを手がける川口水産はAmazonでの月次売上が3000万円を超えたという。Amazonでの商品の売り方について、川口水産の川口博司専務取締役に聞いた。
基本的な項目修正で売り上げUP
――実店舗や複数のECサイトで販売されていますが、Amazonで販売を始めた目的は。
新規顧客獲得のためです。当初からAmazonは本というイメージがあったので、食品が売れるのかどうか半信半疑でした。月間登録料が4900円とチャレンジしやすい料金だったこともあり、Amazonに出品することにしました。
――販売を始めてからの状況は。
正直言って、最初のうちは他のECサイトに比べて、売り上げはそれほど伸びませんでした。ただ、それでも一定の売り上げはありましたし、月間登録料が安く、メールマガジンの配信なども不要なので、販売を続けていてもコスト負担にはなりませんでした。やめようとは思いませんでしたね。
――売り上げが向上したきっかけは?
2014年くらいから、周囲からAmazonで売り上げが伸びた、という声があり、テコ入れを図りました。商品登録数を増やし、Amazonが推奨しているように、商品名をわかりやすくシンプルなものにしました。また、1商品あたり2~3枚だった掲載写真を7枚前後にまで増やし、検索キーワードも見直すなど、基本的な項目を修正しただけでも売り上げが伸び、驚きました。
2016年も「父の日」に合わせてAmazonに広告を掲載したところ、2016年6月度の月商は3000万円を超え、売上記録を更新することができました。今後もさらなる記録更新を目指しています。
――Amazonスポンサープロダクトも利用しています。
2015年の「父の日」の広告で多くの消費者にアピールすることができ、大きく売り上げを伸ばせたので、自分で広告枠を設定できるAmazonスポンサープロダクトの利用も始めました。予算に合わせて低コストで利用できるので便利です。認知度を高めることができたおかげで、ハイシーズン以外でもリピートするお客さまが増えています。
――今後の展開をお聞かせください。
これまでの経験から、Amazonのお客さまは価格ではなく、商品の品質で選んでいると感じています。商品には自信がありますので、Amazonではさらに売り上げを拡大できると思っています。今後も積極的に商品写真を変更したり、商品の説明をより詳しくすることで、売り上げの向上をめざしていきたいと考えています。
事業者概要
- 販売サイト名:うなぎ屋かわすい 川口水産
- 本社所在地:和歌山県有田市
- Amazonでの販売開始時期:2008年12月
- 販売カテゴリー:食品・飲料
- 利用サービス:Amazon出品サービス、Amazonスポンサープロダクト