中川 昌俊 2015/1/22 10:00

森永牛乳の販売店を営む傍ら、森永乳業の長期保存が可能な牛乳や豆腐、健康食品などをネットで販売している森永牛乳常磐町販売店。取扱商品は森永乳業製の仕入れ商品のため、他のモールではなかなか売り上げを伸ばせなかったが、アマゾンでは売り上げを大きく伸ばせているという。その秘訣を同社の三島一憲店長に話を聞いた。「Amazon.co.jp」で成長しているショップを取り上げる連載企画「ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで成長している理由」の第7回。

2014年はすでに前年の2倍近いペースで売り上げが伸びている

三島一憲店長

――ネット通販を開始された経緯をお聞かせください

父が牛乳販売店を始め、私が引き継いでから17年になります。地元のお客さまに牛乳などをお届けしてきましたが、年々配達先が減少し、営業回りをしても新規顧客の獲得が難しいという状況が続いていました。そこで、急成長していたネット通販で売り上げを伸ばせられないかと2007年にECサイトでネット通販を始めました。しかし、数年はあまり売り上げが伸びずに、経費と利益がほぼ同じぐらいの時期が続きました。

――Amazonでも販売しようと考えたのはなぜですか?

2011年にAmazonでの販売を始めたのですが、販路拡大が一番の目的でした。主力商品の飲料や豆腐などは、競合が多いため、利益をあげるためには販路を広げていくことが重要だと考えたからです。

Amazonは月額登録料が安いため、リスクが少なく、敷居が低かったので、気軽に始められましたし、販売方法も簡単なので、便利だと思いました。売り上げも順調に伸びていき、やや落ち着いたかなと思いましたが、2013年12月に「ラクトフェリン」がテレビで紹介され、放送直後から注文が殺到し、その日1日で売り上げが前月の1か月分の約2倍になりました。それまでは1人で出荷していたのですが、妻に手伝ってもらっても出荷作業がまったく追い付かない状況でした。その後もメディアで取り上げられるたびに注文が殺到するのでとてもうれしいです。

――現在は、配送にフルフィルメントby Amazon(FBA)を利用されているということですが、感じられているメリットは?

FBAを利用すれば、アマゾンの倉庫に商品を預けるだけで、梱包も配送もアマゾンが行いますので、とても便利です。自分でもよくAmazonで買い物をしていますので、梱包や配送に関してはアマゾンに安心してアウトソーシングすることができました。お客さまはすぐに商品が届くととても喜ばれるので、アマゾンの出荷スピードが利用できるのは大きなメリットだと感じています。

また、FBAを利用することで、Amazonプライムの会員に対しては即日受け取りなどができる対象商品にもなるので目立ちます。実際、当店で購入されるお客さまの約7割がAmazonプライムの会員です。それだけ当社の商品はプライム会員と相性がいいのだと実感しています。

さらに、消費税増税前には駆け込み需要が多く、今までで一番の出荷量となりましたが、FBAを利用したことで問題なく乗り切ることができました。2014年はすでに前年の2倍近いペースで売り上げが伸びていますが、地元のお客さまへの配達も含めて1人ですべての業務をこなすことができているのもFBAのおかげだと思います。

これからは、もっと商品数を増やして、更なるヒット商品を探っていきたいと思っています。

テレビで紹介されてヒット商品になったラクトフェリン

事業者概要

  • 販売サイト名:ごくごくミルク http://amzn.to/1oiWDBN
  • 本社所在地:大阪府堺市
  • Amazonでの販売開始時期: 2011年4月
  • 販売カテゴリー:食品&飲料
  • 利用サービス:Amazon出品サービス/フルフィルメントby Amazon(FBA)

  • Amazon出品サービスについて詳しくはこちら
  • Amazonのサービスを利用することで活躍している人物・企業を紹介するAmazon Storyはこちら
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