アスクルの物流倉庫は約8割が焼損か。「ロハコ」商品は横浜のセンターで配送を対応

「ASKUL Logi PARK 首都圏」は、土地取得や建物を自社投資したアスクルの“自社物流センター”で、総投資額は約200億円

瀧川 正実

2017年2月20日 7:00

アスクルの法人向けとBtoC向けネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」における東日本エリアの物流拠点「ASKUL Logi PARK 首都圏」(埼玉県入間郡三芳町)で2月16日9時に発生した火災は、2月19日時点でまだ鎮火のめどがたっていない。

2月19日に埼玉県危機管理防災部が発表したところによると、焼損面積は約4万5000平方メートルに拡大した。2月16日の会見時では「1/3が主に焼損している」と説明、翌17日に焼損面積は約1万5000平方メートルと公表していた。

「ASKUL Logi PARK 首都圏」の敷地面積は5万5062平方メートルのため、物流倉庫の約8割が焼損した計算になる。

アスクルは火災発生後、岩田彰一郎社長兼CEOを本部長とする「ALP首都圏火災対策本部」を設置した。「支援本部」と「BCP本部」の両組織で火災などに対応。近隣住民に避難勧告が発令されたことを受け、アスクルは社員を派遣し対応にあたっている。

アスクルの物流倉庫「ASKUL Logi PARK 首都圏」は約8割が焼損か。「ロハコ」商品は横浜のセンターで配送を対応

「ロハコ」では配送状況などが更新されている(画像は編集部がキャプチャ)

現在、「ロハコ」の東日本エリアへの商品配送は横浜の物流センターで対応。約3万5000種類の注文を受け付けている。

東日本エリア(北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、山梨県、神奈川県、東京都、新潟県、長野県、愛知県、静岡県)は、リードタイムが通常よりも1~2日延長されている。

「ASKUL Logi PARK 首都圏」は2013年に稼働。「ロハコ」事業の拡大に向けて土地取得や建物を自社投資したアスクルの“自社物流センター”だった。総投資額は約200億円。

当時では日本初となる自動梱包機を導入するなど、設備投資にも数十億円を投じていた。

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