「サイクルベースあさひ」のEC売上高は25%増の25億円、EC化率は5.1%に上昇

店頭受取サービスが好調に推移し、EC売上高は前年実績と計画を上回った。

渡部 和章

2017年4月7日 11:00

自転車販売ショップ「サイクルベースあさひ」を全国に展開する、あさひの2017年2月期のEC売上高は、前期比25.4%の25億円だった。

店頭受取サービスが好調に推移したことなどからEC事業が拡大し、EC比率は5.1%に上昇。2016年4月に公表したEC売上高の計画値(23億7000万円)を9.1%上回った。

ネットで注文を受け、「サイクルベースあさひ」の店頭で商品を引き渡す「ネットで注文、お店で受け取り」の利用を促進した。同サービスは2013年3月に開始している。

現在は、自転車パーツをオンラインで販売し、店頭で自転車整備士による点検と取り付けを行う「ネット注文、お店で取り付け」も手がけるなど、リアル店舗を持つ強みを生かしてネット通販事業を展開している。

2021年2月期にEC売上高30億円を計画

あさひは2021年2月期決算の目標値として店頭売上高600億円、EC売上高30億円を計画。EC事業においては、2015年2月に策定した中期計画「Vision2020」に基づき、①オムニチャネルの実現による既存顧客の利用頻度増加③海外への販路拡大④商品供給事業の拡大――などを推進している。

時間や場所の制約を受けないトータルサポート体制を整備し、2018年以降をめどにオムニチャネルの実現をめざす。

「サイクルベース」あさひの中期計画「Vision2020」

あさひの2020年度を最終年度とする中期計画「Vision2020」(画像は編集部が決算資料からキャプチャ)

あさひのネット通販事業は、店頭では取り扱っていない専門性の高い自転車パーツやアクセサリーを中心とした自社ECサイト「ネットワーキング店」と、一般ユーザーを対象とした「Yahoo!店」「楽天市場店」を展開している。

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