総合スーパーの平和堂が中国越境ECモールを開設。顧客対応や配送を一括代行

中国で百貨店やECサイトを運営してきた経験や人的資源をECモール事業に生かす

渡部 和章

2017年8月1日 9:00

近畿や東海、北陸で総合スーパーマ-ケットなどを展開する平和堂は7月28日、日本から中国に向けて商品を販売する越境ECモールを開設したと発表した。

中国で百貨店やネットショップを運営してきた経験と人的資源をECモール事業に生かす。

モールの名称は「JAPAN MALL(ジャパンモール)」。パソコン版サイトを2017年5月に開設、7月17日にモバイル版サイトの運営も開始した。現地の子会社が事業全般を運営している。

平和堂が開設した中国向けの越境ECモール「JAPAN MALL(ジャパンモール)」

「JAPAN MALL(ジャパンモール)」のサイトイメージ

中国国内の他の越境ECサイトと差別化するため、出店対象は日本企業に限定した。取扱商品は化粧品やベビー用品、生活関連商品、ファッションなどが中心。今後は健康食品や食品も取り扱う予定。

平和堂が開設した中国向け越境ECモール「JAPAN MALL(ジャパンモール)」のモバイル版

「JAPAN MALL(ジャパンモール)」のモバイル版

中国事業の経験や顧客基盤をECモールに活用営

平和堂(中国法人)は1998年に中国湖南省で百貨店を開業。2013年には中国国内で自社サーバーを使ったネットショップを開設している。約20年間で培った中国における事業経験をECモール事業に生かす。

中国国内における顧客対応やページ制作、配送、通関処理、決済などは現地の子会社が代行する。そのため、出店者は商品を大阪府内の倉庫に送るだけで越境ECに取り組むことが可能だ。

平和堂が運営する越境ECサイト「JAPAN MALL(ジャパンモール)」のビジネススキーム
越境ECサイト「JAPAN MALL(ジャパンモール)」のビジネススキーム

また、中国の百貨店のカード会員約40万人をベースに、富裕層を主なターゲットとして越境ECモールを展開する。

平和堂によると、2016年4月に外資系企業として初めて中国政府当局からBtoBtoCサイト運営許可証(中華人民共和国増値電信業務許可証)を取得している。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00