「ZOZOTOWN」がアパレルECで最も推奨したいECサイト、2位は[.st]、3位は丸井
顧客ロイヤルティを図る指標であるNPS(ネットプロモータースコア)の調査サービスを提供するEmotionTechは12月12日 、アパレルECの8サイトを対象としたNPSの調査結果を公表、最もスコアが高いのは「ZOZOTOWN」だった。
調査対象はZOZOTOWN、[.st]、SHOPLIST、&mall、CAN、MIX.Tokyo、丸井ウェブチャネル、フェリシモ。
8サイトのNPSの平均は-56.1で、最も高いZOZOTOWNは-37.6。2位の[.st]が-48.6、3位の丸井ウェブチャネルは-53.2だった。
調査では、NPSの有効性を検証するため、「ECサイト利用期間」「買い物一回当たりの購入単価」「ECサイトの利用頻度」の3つの要素と推奨度の相関分析を行ったところ、どの要素も相関を示したとしている。
また、推奨度が1上がると、顧客の年間購入金額が約4000円向上する傾向が見られたという。
アパレルECのカスタマージャーニーに沿って、NPSに影響を与える要素を調査したところ、「商品を探す時の体験」「購入時の体験」「広告」の3つの要素がNPS向上に重要であることを突き止めた。
そして、「商品を探す時の体験」を向上させるために重要な要素は、ECサイトの「絞り込み機能」「ブランドや商品の種類の豊富さ」「キーワード検索のしやすさ」など、商品を見つけやくする機能だったとしている。
調査概要
- 調査手法:インターネット調査
- 調査期間:2017年11月24日~2017年12月1日
- 分析対象サンプル数:1515
NPSとは?
推奨度が高ければ高い顧客ほどリピート率が高く、クチコミによる新規顧客の獲得にもつながるため、企業はNPSを向上させることで収益を上げることができるとされている。
NPSは次のように計測する。
「友人に(特定商品などを)すすめたいと思いますか?」と顧客に質問し、0~10点で推奨度を計測。次のように分類する。
- 0~6点を付けた人 → 「批判者」
- 7~8点を付けた人 → 「中立者」
- 9~10点を付けた人 → 「推奨者」
NPSは、「推奨者」の割合(仮に40%)から「批判者」の割合(仮に25%)を引いた数値(40%-25%=15%)のことを指す。「推奨度」を聞くことで、顧客がどれほど企業・ブランドに対してロイヤルティがあるかを数値化する。